あらすじ
「或る、バイト体験者の話をインタビューしてきてください」
新作の執筆依頼でバイト体験者たちに取材をしていく一人の作家。
電話をするだけ、差し入れを渡すだけ、映像のチェックをするだけ。
たったそれだけの業務内容なのに何かがおかしい。
アルバイト募集からはじまる恐怖体験を描いた
モキュメンタリーホラー登場!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昨今の闇バイトの横行に乗じた小説でした。上手い様な話しのアルバイトに人的、霊的な恐怖が仕込まれている。その恐怖は実際にバイトをしたものにしか感じることが出来ず、徐々に迫りくる怪異に鳥肌が止まりませんでした。死んだかの確認の電話や、献花のアルバイト、AVとは別のモザイク処理のバイト等、人知れずバイトについてくる気持ち悪いとしか表現できないような怪異が読む手を止めさせてはくれませんでした。
Posted by ブクログ
電話かけるだけ、映像見るだけ、受け取るだけetc...
~するだけの簡単なバイトに潜む雇い主の目的と雇われ側の末路とは…
短編で、レイアウトが斬新なので、楽しく読めました。
こんなバイト実際にあったら応募しちゃいそう…
Posted by ブクログ
高額で怪しいバイトに応募したら怖い体験をしたって話。写真も多いし話ごとにフォントや書面のデザインが違ってて凝ってる印象。紙の本ならではの演出もあって読みやすくサクッと楽しめる。ただ、どれも楽しめたんだけどボリュームがもうちょっと欲しい。この値段なら。1300円+税だったら、250ページ前後は欲しい…というのはわがままなのでしょうか。
Posted by ブクログ
面白いっちゃ面白かったけど、惜しいんよなあ…。
オチが弱いというか、投げっぱなし感があるというか。
特に、アルバイト2の家出少女の話とか、アルバイト4鑑賞の話、あと最後の木の話とか、ちょっと「?」ってなったかな。雰囲気だけでゴリ押してる印象があるというか。
話として面白いなと思ったのは、アルバイト1留守電とアルバイト5自殺防止、アルバイト7ビデオチェックかな。ゾワゾワしたり、そうだったか!と膝を打ったり。他はちょっと前述したとおりかな。それだけにちょっと惜しいんよな。あともう一工夫欲しいというか、内容をもう少し盛り込んで欲しいというか。
あと気になったのは、レイアウトかな。漢字だけゴシック体になってたり、中央に文を寄せたり、文で簡単なイラスト作ったり。木の話のアレは梨さん意識したんかな。
あんまりレイアウトに関しては意味がないのかなって印象としては感じたかな。話自体が短いから、レイアウトで本の厚みを水増ししてるんちゃうかって邪推してしまったまである。
あとは、モキュメンタリーホラーが流行ってるからそれに便乗したって印象が強いかな。モキュメンタリーにしては、全体のまとまりとか繋がりが感じられなかったし。(まあ、あんまり複雑に繋がってて考察しないと真相が分からないような感じにされても困るんやけど。。。)
話自体は面白いし、雰囲気はゾワゾワくるものがあるだけに、そういった点が気になって惜しいなというのが全体としての感想かなあ。
Posted by ブクログ
本というよりはネットサーフィンしていてみつけると読み漁るような都市伝説のようなお話し。1時間で読んだ。でも情景が浮かんでリアルでひとつひとつおもしろかった。
Posted by ブクログ
サクッと読めるモキュメンタリー?
背筋さんの近畿地方…と似てるけど、ワタシはSnow Manの子が数人出てた『簡単なお仕事です。に応募してみた』に似てて面白いと思った。
怪しいバイトが、巷で問題になっている闇バイトじゃなくてホンモノの怪異につながるバイトってところが変にリアル。
こういうの或るんちゃうかって思わせてくれる。
怖いと思ったのは『留守電』『鑑賞』『おそなえ』でした。
しかし、ホラー小説ばかり読んでると新しいホラーを求め続けてしまいますね笑
そういうバイトってないんですかね?笑
Posted by ブクログ
最近流行りの裏バイト、闇バイトホラー。
リアリティがあり、さらにレイアウトに凝っていて引き込まれた。
各エピソード、結局どうなったのか終わりが曖昧なのもリアルで怖い…
Posted by ブクログ
不気味な闇バイトのエピソード集。
今年見に行った『行方不明』展に似た読後感。
日頃の生活の中に想像できる恐怖というよりも、決して手を出さない怪しげなバイト募集の先に待っている不安や不快さを想像して楽しむような感じ。
自分には関係ない、でも怖いもの見たさのある世界。
明確なオチや恐怖のある話ではないけど、その落ち着かなさがリアルで、2ちゃんホラーを楽しむのにも近い気が。
忘れた頃にまたサクッと読みたくなるはず。
なかなか好き( ¨̮ )
Posted by ブクログ
ネットやチラシなど、さまざまな媒体で募集されていた奇妙なアルバイト。応募した人々へのインタビューと、その顛末を追った作品。
全体として面白かった。最近流行りの手法である「結末をあえてぼかし、真実か虚構か判然としない怪異の話を描くモキュメンタリー形式」の作品集だ。私は個人的に『禍話』が大好きなので、このように結末が不明瞭で、奇妙な手触りだけが残る読後感は好みに合う。
純粋に恐怖や違和感、話の居心地の悪さそのものを楽しみたい人にはおすすめできる。一方で、筋道の通った展開や明確な理由づけ、共通項を求める読者には向かないだろう。
Posted by ブクログ
様々な不可解バイトの募集に関する複数のお話がまとまっていました。1つひとつが超短編で、すぐに読み終わってしまうほど読みやすかったです。実際闇バイトは世間で問題になっていますが、この本の中にあるバイトは今問題になってる闇バイトとは毛色が違くてゾッとしてしまいました。
Posted by ブクログ
サクッと読み終わった。でも怖い。
ひと怖(というか胸糞?)系もあれば、怪異系もあれば、どっちもなのかな?系もあれば、よく分からないのもあれば。
結局は殆どが短期アルバイトで、「一瞬関わっただけ」だからその前後に何があったのかは(アルバイト応募者も読者も)想像するしかない……という感じ。
ちょくちょく写真や絵が使われていたり、文章の書き方が普通の小説とは違ったり、そういう怖さや気味悪さの煽り方がよかった(怖い)。
特に『ビデオチェック』と『「差出人不明で届いたボイスレコーダーに残っていた音声」』の間の、『これなんとかしてもらえませんか』で始まる話の書き方が好きだった。
話としては、『自殺防止』がオチも1番分かりやすくて好きかな。
『留守電』『鑑賞』『ビデオチェック』もよかったと思う。
結局オチがはっきりしなくて、読者が想像を膨らませてね!な話もあるので、悪く言えば薄めの本なのかな〜と思ったけど、1時間足らずで読めたにしては、じんわり怖さが残りそうな雰囲気もある。
(しかし他の方も言っていたが、1,300円+税を払って読むものか?と言われるとちょっと違ったかも……)
変なバイトはホラー的な意味でも現実的な意味でもやっちゃだめだな( ; ; )と謎に教訓。
Posted by ブクログ
不気味な話がいっぱいだった。特に自殺者を止めるバイトが1番怖かった。。。
途中意味のわからない話があって、解説が欲しくなった。
一回読めば十分かな。
Posted by ブクログ
軽めに読めるモキュメンタリーホラー
サクサク読めて◎
内容はそこまで怖くはなく、不気味さを残して終わります。
長編物を読みきれない友人などに勧めました。
Posted by ブクログ
個人的に一番うわっと思ったのはアルバイト募集5。
とある自殺スポットになっている橋で自殺する人を止めるために、袋に入った温かいお茶とおにぎりを渡して欲しい…という内容のバイトだった。
オチとしては、その袋の中には「迷惑なので他の場所でやってください」という紙が入っていて、思いとどまったと思っていた自殺者は別の場所で亡くなっていた。
バイト先の雇用主は、その橋の管理会社だった。
アルバイターは、「人助けだと思ってやってたら人殺しになってた」とメンタルをやられて、そんなバイトをさせた管理会社への復讐のため、くだんの橋で自殺をしようとする────というもの。
自殺するくらい思い詰めてる人なら、一度思いとどまったとしても、その紙見たらポキッと折れるでしょう。
そしてそれ見たアルバイターも、「人助けのはずが人殺しになってた」と罪悪感を抱え込むのもわかる。
色々種類の違うホラー的バイトが集められたオムニバスというイメージだったが、この話だけお化けのような超常現象の関わらない、妙なリアリティがあり、ホラーとしてよくできているなと思った。
Posted by ブクログ
怪しいバイトを題材にしたモキュメンタリーホラー本。 本といっても写真、縦書き、横書き、などなどあらゆる手法で書かれてる。 前半は不気味さが最高に怖かった。 後半はやや失速したもののとても良いホラーでした。
Posted by ブクログ
Twitterでバイト募集ツイートを追いかけてたので本だとどうなるのかなー?と思って読んだら思いのほかあっさり。ただこちらを引き込む無尽蔵のくるむあくむワールド健在で良かった。
闇バイトとか割の良すぎる仕事が実は……というパターンのホラーは古今東西数多くあれ、逆にほんとにただの待遇が神のバイトでめっちゃラッキーでした!ちゃんちゃん!(それが逆に不気味!)で終わる話ってあんまりないなと思った。ただこれって怖い話というより岸辺露伴は動かないのエピソードになるな……
Posted by ブクログ
「或る、バイト体験者の話をインタビューしてきてください」
バイト体験者たちに取材をしていく一人の作家。電話をするだけ、差し入れを渡すだけ、映像のチェックをするだけ。それだけの業務内容のはずなのに、何かがおかしい……。
バイト募集広告からはじまるモキュメンタリ―ホラー小説です。
ちゃんと怪異系ホラーで、本当にこんな変わったバイトどこかにあるのでは……? とついつい想像してしまう妙なリアリティが結構怖い。
普段そんな気にしていなかった、非通知の着信や留守電、動画のモザイクや夜道の暗がりなんかがちょっとだけ嫌になる。そんな感じの怖さでした。
薄めの本の上、文字サイズが大きく図も多い為、想像以上にすぐ読めてしまうので、もう少しボリュームあるともっと良かったかなと思います。
個人的には、「留守電」と「自殺防止」のバイトの話が好き。
Posted by ブクログ
自分の理解力が無いのか、よく分からない話が いくつかあった。ただ、全体的にゾクゾクするような話だったし、自殺防止の話は自分が求めてた
気味悪さだったのでよかったです。
Posted by ブクログ
淡々と読み進めて、淡々と読み終わった。
何か繋がりがあるのか…そうじゃないのか…考えながら読んだけど、結局繋がりがあるのかどうかも、よくわからなかった。
怖さを感じたのは意味がわからないから。
モキュメンタリーは好きだから、また色々漁って読みたいと思う。
Posted by ブクログ
7つの奇妙なアルバイト求人広告とそれにかかわった人たちの体験談を収録した1冊。簡単な業務内容であるにもかかわらず高額な報酬が設定されているものすべてが闇バイトというわけではない。むしろ、闇バイトよりもかかわってはいけないナニカが潜んでいるのかも。単行本で約150頁程度。
Posted by ブクログ
バイト募集の要項、その後体験談がセットになった短編集。それぞれの話に繋がりはなく考察などでなく単純に気味の悪さを残す怖い話。
話毎に構成や文字の種類サイズ迄ちがうので寄せ集め感がより雑に与えられることによる怖さをきょうちょうしていた。
好きなのは代理参列と自殺防止。お金に釣られた軽い動機とそれに見合わない恐怖とその後の不幸とが、あーあとなって他人事なのだと気づく。
コンビニの雑誌ぐらいに扱われる他人の不幸の感じで、その癖怖さが残った。