【感想・ネタバレ】たそかれ 不知の物語のレビュー

あらすじ

『かはたれ』から4年後、八寸は、ふたたび長老の言い付けで、人間界へ出かけることになった。今回は、なぜか中学校の古いプールに棲みついてしまった高貴な血筋の河童、不知を河童界に連れもどすという使命を帯びていた。その中学で、3年生の麻と八寸は再会を果たし、麻の協力で、不知は、すでに命を落とした人間の友だちを待ちつづけていることがわかる。不知の持つ霊力で時間を遡り、不知とその友人を再会させようとするが…。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

あれから4年、麻は中学生に。でも八寸はまだ、こども、かな。
でもその子供さ?が不知にとってはよかったのかも。
純粋に人と慕う気持ちが同じだったんじゃないかな。
前回は麻の気持ちの方にいろんな変化、とゆーか成長?がみられたが、
今回はそのへんをふまえて、不知の哀しみ、を
救う物語だったな。
自分が救えなかった人、じゃなくて、自分を救ってくれた人として
思い出すことができる。
思わぬところで再登場してきた河井くんでしたが、いーことゆーなーと。
また校長先生もいーこといったなー。
目に見えないもの、その向こう側にあるもの。それを想像できる人になりたいなあ。

お父さんは残念。大きな川が流れてる、に笑った。
でも分かる。そーゆーの全く受け付けない人っているよなー。
ああ、別にそれが悪いってわけじゃないんだけど。
私はベランダから恐竜が頭のぞけてくるってゆーのわくわくしたい。
その物語読みたい~。

にしてもほんっと再会できてよかった。
うん、もうそれだけで十分っ。


朽木祥 くちき、じゃなくてくつき、しょう、さん。
作者略歴のところに広島生まれ、被爆二世、とあった。
なるほど、と。
そういうところが主題、ではないんだけど、
あの戦争で生まれた哀しみを、風化させたくない、という気持ちは
あるんじゃないかなあっと思った。

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2012年07月16日

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