あらすじ
元編集者の猫沢二胡(ねこさわ にこ)は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。
そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄(あすみ)が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出ると言う。
二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたり暮らしが始まった。
静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできて――
借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。
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Posted by ブクログ
猫好きにはたまらない内容でした。猫は飼っていないけど苗字が猫沢なので猫沢文具店でお店番をしている女性と甥っ子が野良猫を飼うまでのストーリー。良い事ばかりは無いけど世の中なかなか捨てたものじゃ無いなと思わせてくれる。猫を飼っている人の優しさが溢れて、自身は無いけど猫の為に前向きになる主人公達が微笑ましく思えました。猫を飼うことは出来ないので、猫を可愛がる本にまた出会えたら良いなとおもいました。
Posted by ブクログ
あー、猫飼いたい…。
なんだかんだで同居からの恋愛展開も好きだけど、絶対恋愛展開にはならない関係性も安心感があっていいなぁ。
まだまだこれからなかんじがしたので、続編を待ってます。
Posted by ブクログ
色んな問題を抱えている。
他人を全く巻き込まない、自分一人だけで完結する問題ですら、なかなか解決しない。
だから、他人も関わってくる問題がマルッと解決する見込みはめちゃくちゃ少ない。
そして、問題のほとんどは、他人も、関わっている。
つまり、みんな、解決しない何かを抱えて生きている。
本作は、解決しないことは、どうにか折り合いをつけましょう!って話ではなくて。
どうしたって解決しないこと、折り合いがつかないことはある。
今すぐ、なら、それはなおさら。
停滞していても、いずれそのうち動いていけるんじゃない?笑えたり、人の優しさや気遣いが沁みる瞬間に気付けるいつかが来るんじゃない?みたいな、多分そういう話なんだろうな。
Posted by ブクログ
猫は正義。
残念ながら 表紙の女性はなんとなくイメージが違うのだけど
元職は料理雑誌の編集者という 私には未知の世界の人なので 合ってるのかな?
1/3ほど進んだあたりで出てくる野良猫ちゃんが
今までバラバラに出入りしていたサブキャラをぎゅーっとまとめていくのが面白い。
猫は正義。 知らんけど。 そう言ってみたくなった。
うだうだになってるけれど どこか背筋がピンと伸びている感じがする二胡ちゃん。
物語はこれから…ですよね? 何も解決していないことばかり。
にゃんことともに みんな幸せになーれ!
今は差別用語になってしまうのかな?「おとこまえ」な二胡ちゃんの書く記事を読んでみたい。