あらすじ
こんな症状思いあたりませんか?
●お腹が張る
●便秘気味
●食後、眠気に襲われる
●気分がユウウツ
●疲れやすい
●膨満感がある
●油っこいものが苦手になってきた
その不調、炭水化物の摂り方が原因かもしれません
世界最新栄養学が教える「病気の入り口」をふさぐ、
炭水化物の正しい食べ方をお伝えします!
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Posted by ブクログ
本書は、栄養生理学や食品科学を専門とする先生が執筆されている。健康のための食事法は、「①正しい理解×②幸福感×③快楽のコントロール」が必要になる。そのためには、炭水化物の摂り方についての知識が必要で、本書では、より健康的な炭水化物の摂り方・食べ方が紹介されている。
健康になるための食事、炭水化物、レジスタントスターチなどに焦点が当てられていて、勉強になった。夕食はなんとなく炭水化物を控えていたが、炭水化物が必要な理由や効果的な摂り方がわかった。栄養バランスや食物繊維を摂ることなどいろいろ考えつつも、食事を楽しく摂っていきたいと思う。
1. 「不健康の落とし穴」にハマらないために
・炭水化物=糖質(単糖類から多糖類まで様々ある)+食物繊維
・炭水化物を減らすと食物繊維を減らすことになるので注意→腸内環境の悪化
2. 炭水化物は「腸の健康」を握っている
・腸活の目指すところ:悪玉菌をできるだけ減らし、善玉菌が優勢な状態を作り出す
→①発酵食品(納豆やキムチ)に含まれる善玉菌そのものを腸に送り届ける
→②善玉菌のエサとなる食物繊維を送り届ける
(①をプロバイオティクス、②をプレバイオティクスという)
・日本人はアミラーゼ遺伝子を多く持っていて炭水化物を分解しやすい
・不溶性食物繊維を簡単に摂取するには?
→「ご飯」を「冷やして」食べること
→炭水化物を冷やすと、「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」が増加
・レジスタントスターチは水溶性と不溶性の両方の食物繊維の機能を兼ね備える
・加熱後のでんぷんを冷ますと、分子鎖がほどけにくくなる(消化しにくい)
→でんぷんを大腸にまで届けることができる
3. 集中力・記憶力を上げる「炭水化物」の摂り方
・ご飯を冷ますとレジスタントスターチが増える→GI値が下がる
・バランスのよい食事とは?
→①炭水化物50~65%、脂質20~30%、たんぱく質13~20%(栄養バランス)
→②主食・主菜・副菜・汁もの(定食メニュー)
4. 体調をよくする正しい炭水化物の摂り方・実践編
・寝ているときでも、からだの中では様々な働きがあってエネルギー供給が必要
→夜寿司や冷ましたおにぎりがおすすめ
・おやつ(捕食)にも冷たいおにぎりがおすすめ
・ご飯の温度とレジスタントスターチ量:常温(または冷蔵後)で1時間冷ましたもの>それを電子レンジで再加熱したもの>冷凍保存したもの>それを電子レンジで再加熱したもの>炊き立て
・パンにもレジスタントスターチはあるが、小麦(粉)よりも米(粒)の方がよい
・イモ類や豆類にもレジスタントスターチは豊富にある
→冷ました焼き芋やポテトサラダ
→インゲン豆や小豆、ヒヨコ豆
・ご飯とみそ汁は栄養学的に最高。発酵食品をプラスして最強の腸活メニュー
5. 「健康マインド」を作り、心もからだも元気に!
・完全食はあくまで現時点での基準(厚労省の摂取基準がベース)
・食はそのときの感情に左右されやすい。感情によって食べたいものも変わる
→気分が前向きなときにはヘルシーなもの
→ストレスや気分が落ち込みがちなときにはジャンキーなからだに悪そうなもの
・食事は「からだの栄養」だけでなく、「心の栄養」でもある