【感想・ネタバレ】サマーゴーストのレビュー

あらすじ

夏の間、郊外の飛行場跡地で線香花火を灯すと、自殺した女の幽霊“サマーゴースト”が現れるという。そんな都市伝説を聞いた高校3年の友也は、自殺系サイトで知り合った高校生の涼とあおいとともに、その幽霊に会いに行く。彼らは幽霊に「死ぬって、どんな気持ちですか?」と聞いてみたかった。それを聞くべき理由があったから。しかし、彼女からは衝撃の事実を聞かされ…。10代からイラストレーターとして活動し、近年はアニメ、作詞、小説、漫画、と多彩なクリエイティビティを展開する俊英・loundraw。その初監督の劇場アニメーションを、脚本を担当した乙一がノベライズした少し不思議な夏の青春長編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

3人の死にたい高校生が夏にだけ現れる「サマーゴースト」に会いに行き、遺体を探す話。
登場人物の命や恋愛模様、線香花火や夏といったパーツにいたるまで、すべてがどこか儚い美しさを抽出して書かれています。
そうした儚く脆いものが生きていくための「つながり」につながっていくというところがキャラクターのあたたかみにも、作品の土台のようなものにもなっていると感じました。
ラストも見たいところがきちんと見られて、起こり得ない奇跡とあるかもしれない事象のバランスが絶妙で、夏や幽霊といった言葉を本当に大事にして書かれた物語でした。

短い作品であるため生や死について深く掘り下げられてはいませんが、だからこそ思春期などに訪れやすい「自ら望む死」の上澄みのような美しい部分だけが描かれているのだと思います。
著者の他作品には死を扱ったものが多くあるので、深く掘り下げられた著者の死生観の物語を読みたいなら別タイトルの長編小説を読むほうが良いです。

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

パイセン本。主人公の友也は自殺系サイトで知り合った春川あおい、小林涼と連れ立ち3年前から目撃情報が出ている「サマーゴースト」を見つけるため郊外の飛行場跡地へ出かける。そこで花火をしていると出てくるらしい。果たして線香花火が大きな音をたてて閃光を放った瞬間、時が止まり「サマーゴースト」こと佐藤絢音が現れる。友也の母親がだいぶ毒親でしたね。かなりヤバい奴で友也が可哀想でしょうがない。そりゃ生きているのも辛くなる気持ちもよく分かる。それでも佐藤絢音との交流で生きることを決意した事に感動です。短くて一気読みでした。

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2024年12月27日

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