あらすじ
「みんな、高校卒業おめでとう。最後に先生から話をします。この街を捨てて東京に出て、早稲田大学の教育学部からメーカーに入って、僻地の工場勤務でうつになって、かつて唾を吐きかけたこの街に逃げるように戻ってきた先生の、あまりに惨めな人生の話を――」(「3年4組のみんなへ」)など、Twitterで大反響を呼んだ虚無と諦念のショートストーリー集。話題の覆面作家、衝撃のデビュー作!
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Posted by ブクログ
刺さりすぎてしんどい。そんな自分と、いや私は違うと思う自分。そんな姿はまさに登場人物たちのよう。
東京に暮らす人、暮らしたことがある人、暮らそうと思ってる人、みんな読んで欲しい!…いや、やめといたほうがいいかも!!!…いや、でも読んで!!!
ここからネタバレ
今年で31歳になる を読んで
よく行く飲食店で誕生日を祝われる(正確には来月末)主人公。ありがとうございますと言い、たまにはこういうことがあってもいいな、と思う主人公。
私が店員なら誕生日を聞いていたら祝いたくなってこんなことしちゃうだろうなと思いつつ、自分が客ならもうたぶんこの店には行かない。誕生日がずれていたとかそういうことじゃなくて誕生日を祝われる店員と客の距離感が居心地悪く感じる。たとえ誕生日を話したとしてもそれは祝って欲しいわけじゃなくて、人間らしく話すためのネタにしただけ。
店員なら祝うくせに?私の人生のコンセプトのブレがすごい。