【感想・ネタバレ】バチカン奇跡調査官 ウエイブスタンの怪物のレビュー

あらすじ

結婚式に参列するため、イギリスのウエイブスタンを訪れた平賀とロベルト。
「死の森」と呼ばれる森林地帯が有名なそこには、真っ黒な毛で覆われた怪物が生息しているらしい。
披露宴の翌朝、宿泊中の屋敷で参列者の惨殺死体が見つかり、神父2人は偶然再会したビル&エリザベートと捜査を始める。
事件は「死の森」に棲む怪物の仕業なのか……。
表題作ほか書き下ろしを含む2篇と、朱雀十五が登場する番外編を収録した短編集第7弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『貧血の令嬢』
平賀のような少食の女の子のためにロベルトと平賀が腕を振る話。
分子料理という最先端の技術と掛け合わせることで、少食の人に対応した料理を作り上げた。
分子料理を味わってみたいと思わせる一節だった。

『ウェイブスタンの怪物』
結婚式に呼ばれた平賀とロベルトが怪物に遭遇する話。過去にも同じ事件があってそれも怪物が原因とされていた。
過去の事件は痴情のもつれ、現在は認知症による妄信という悲しい話だった。

『受難のカーニバル』
シン博士とロベルト・平賀の短編。
シン博士の親族の預言者がロベルト・平賀に受難の相が出ていると預言し、それから守るために博士が奮闘をする。
博士が可愛く思える話だった。

『番外編・遭遇者たち』
藤木凛先生の違う作品の方が出てくるクロスオーバー作品

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し前に買っていたものの、手をつけていなかったので、ようやく読めた。
今回は短編集。
どれも面白かったけれど、貧血の令嬢は一番お気に入りかも。料理のシーンはこのシリーズの魅力の一つでもあると思うので、今回は特にそれが中心になってるのが良かった。
今回の少食だけじゃなくて、病気とまではいえない不調って、理解されないことが多いから、そういうことがもっと解明されて、広まっていくと良いなぁ。
それと、受難のカーニバルはシン博士の意外な一面が見られて良かった。
ロベルトには敬意と明らかな親愛の情を見せる一方、平賀にはかなり面倒を掛けさせられているせいもあって、親愛の情があるとは認めたくない、でも挑戦のしがいのあるものでもあって、でも…!みたいな真っ直ぐではない感情を持ってる感じが、今回は二人まとめてだから真っ直ぐ出ちゃったんだろうな。
この三人のやりとりが、この先も読めることを祈りたい。
番外編も、そこと繋がってくるか!って思った。生憎もう一方のシリーズは読んでないのだけど、ちょっと読んでみたいかなって思った。
番外編の彼が、ふと訪ねてくることがあったら良いなって思う。

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2024年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は短編集で奇跡調査はやっていない。
本編よりのんびりとした雰囲気が感じられる。
貧血の令嬢は稀覯本のためご令嬢の偏食を治すためロベルトと平賀が頑張るお話。
料理も色々進化してるんだなぁーと驚き。
令嬢ならではの悩みが打ち明けられ、そんな暮らしは個人的に嫌だなと思ってしまった。
平賀のウキウキしてる姿が微笑ましい。
表題ウェイブスタンの怪物はミステリー度高めのお話。
途中からなんとなく犯人がわかった。
悲しいなと思っていたところにガツンとかましてくるので読み応え抜群。
人間ってやっぱり怖いなと思ってしまう作品。
受難のカーニバルはドタバタのちょっぴり冒険があるお話。
段々とシン博士のキャラが崩壊してきてる気がするのは気のせいかな…もちろんいい意味で

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2024年09月20日

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