【感想・ネタバレ】恋喰少女 6のレビュー

あらすじ

読む手が止まらぬラブコメサスペンス!

脳を揺さぶるラブコメ・サスペンス 衝撃話題作!

男子高校生・大石饗に、告白してきた5人の少女。
そのうち4人は、人間の恋愛感情を喰らい奪う生物「恋喰(こいばみ)」。
彼女たちに恋愛感情を食べられると、
二度と恋をすることができなくなってしまう。
ただ、本当の告白をした1人の気持ちを、見捨てるわけにはいかない――
饗は覚悟を決め、
5人の中から、本命の1人を見つけだすことを決意する!

この少女は「恋喰を狙う人」なのか!?
文化祭の裏で沸き起こる疑念は想像もしない結末へ――
悲恋の幕が開く 第6巻。

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Posted by ブクログ

学園祭で皆を巻き込んだ演劇をしたいと大きく動き出したムーシャ、どのような理由であれ、饗が彼女の正体を探ろうとする中での行動なら、その行動理由も探り理解しなければならない
ただ、落ち着いて考えようにもムーシャの転校宣言は疑念を起こさせるものに

と、受け止めていたのだけど、意外や意外にムーシャの事をよく見ていたようで。詰め寄って来た花井を前にして「正体をわかった」と言ってのけるのは度胸を感じさせたよ
花井は饗を測ろうとしていた。対して饗も花井との会話を通して、ムーシャの正しい正体を理解しようとする。あの推理は多少の穴は有れど、ムーシャの心情を慮っているからこそ紡がれるものか
ただ、それにしたってムーシャの正体を看破するだけに留まらず、彼女の行動背景を推測し、更に彼女が本当に望んでいるものまで想像できているのは流石としか言い様がないね
……その割に自分を好きかどうかには全く自信を持てていないというか疑問すら覚えていたのはそりゃ「は?」と返したくなるけども(笑)

てか、ムーシャの思惑には驚かされたな…。彼女の言動って序盤からちぐはぐな部分が見えて、饗の前に居る時と花井と相談している時に見せるものが全く異なる点が疑問だったのだけど、それは彼女が饗に一目惚れしつつ“食欲”以外の理由によって行動していたからか
ムーシャの行動に込められているのはいわゆる真心と呼べるものか。己が報われるを求めず、饗の幸福を最大限に考えていた。ムーシャがそのような姿勢だから、彼女を支える花井もムーシャの幸に繋がる賭けに出る
何故ならムーシャの行動原理にある絵本の物語はその人にとってはハッピーエンドでも、周囲の者にとって容易にハッピーとは言い難いものであるから

饗がすべきは絵本のハッピーエンドに囚われてしまったム-シャから本当の想いを掬い上げる事。…だからってあんな提案するかなぁ!?アドリブでぶっこむ変更ではないし、舞台上で皆に見られながらする事でもないよ!?
まあ、キスって花井が饗の真情を試す為に仕掛けた罠だったとはいえ、ムーシャが焦がれた絵本を織りなす重要なパーツではあるんだよね。でも、ムーシャは自分が恋喰であるため必要以上に絵本のお姫様と自分を重ね合わせすぎてしまった。なら、彼女の本心を彼女自身に再確認させる為に絵本をなぞりつつ、彼女が最も焦がれた行為をさせるのは理に適っていると言えるのかもしれない
ただ、それでもあんな提案するかなぁ!?ってなるが。舞台上の饗とか完全に挙動不審だったよ?

饗が舞台上で示すのはムーシャが想像していたものとは異なるハッピーへの道。対してムーシャ自身が進もうとするは終わりとしてのハッピー。演劇が終わる瞬間に終わりを告げる想い。だからか、最後の瞬間に彼女は絵本から自分を解き放てたのかもしれない
……その後の激しすぎるキス攻勢はちょっと見ているコチラすら恥ずかしくなってしまうようなものだったが。ホント、これを舞台上で遣ったって凄いな……


結局、ムーシャの転向は無かった事に。こんな簡単に覆せるのは知らずして彼女が自身のハッピーへの道を閉ざそうとしていた事の裏返しなんだろうな。彼女がちょっとやそっとじゃ終わらないハッピーを目指すと決意したからこそ覆せる結末

さておき、学校に居る4人の恋喰の正体は判明した。なら、残る守織の正体は2パターンに限定されるわけだ。他方で既に現状は守織が“本命”だったとしても、局面や関係を激しく掻き回すものになるのだろうかという疑問が有ったり
だって、恋喰は恋をしないという前提で関係が始まった筈なのに、4人の恋喰の内3人は恋心を明確にしている。ならば、結局問題の核心は饗が誰を好きになるのか?という点に集約されるような…

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2026年08月27日

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