あらすじ
「俺を裏切った者を一族ごと殺したことがあります」
懺悔室バイト初日、バイトシスターの下町娘リーニャに懺悔したのは、
『血染めの皇帝』の異名を持つ皇帝陛下だった。
想定より重い懺悔に慄くも、手引き書通り真摯に耳を傾け、全肯定した結果……
「愛しています、リーニャ」
求愛されてしまいました!?
苛烈な粛正も厭わない冷酷な皇帝と畏怖されているのに、その愛は重くて一途で激甘で――。
身分差も吹き飛ばす求婚ラブコメ!
皇帝が敬語を使う相手は限られている。その大変希少な中に自分が含まれていることに気づいたリーニャは、「一般市民に対してと同じように」お願いしてみるのだが……。
書き下ろしショートストーリー『皇帝陛下の敬語の理由』を収録!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
いやー、面白かった!
総じてキャラがネタキャラでコントを見ているようだった。
発言全てにツッコミ入れたい皇帝に、そんな皇帝本人が不在でも話を聞いただけでツッコミを入れているリーニャも食べ物に釣られすぎなところに読者側からおそらくツッコミ入れられるキャラ。
ボケが多いのよ、基本的にボケキャラばかり。
ラスボスかなと思っていた聖王代理も笑い上戸だったし、冷酷と恐れられたはずの皇帝がつくった国は存外平和だった。
義兄さんも敵に回らず、ずっと味方だったしね。
安心して笑って主役カップルたちにツッコミ入れながら読める楽しい作品でした。
癖になるな、この作風。