あらすじ
異世界転生して目覚めた先は、なんと魔王!? しかし魔族が穏健な種族だということに気づき、打ち解け始めた頃、勇者一行が魔王討伐に向かっていると知る。変装して勇者一行に潜入し、討伐を頓挫させようと企むが?
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最弱魔王の冒険譚
無尽蔵の魔力があっても魔法が使えない最弱箱入り魔王のリリウムが可愛いです。
勇者ルカーシュの正体は作中割りと早めに察しがついてしまいましたが、魔王討伐隊のキラキラな面々に可愛がられるリリの物語はずっと読んでいたいほど。後書きにあるように彼等の旅の物語がもっと長ければ良かったと思わずにはいられません。
エピローグはルカーシュに溺愛されつつ魔王業に勤しむリリウムの様子が微笑ましいです。
欲を言えば魔王討伐隊の仲間たちのその後も語られて欲しかったですね。
Posted by ブクログ
魔王というととにかく悪のイメージしかないけれどこのお話は全く裏切られました。
異世界転生してしまった正義。
魔王国の魔王リリウムとしてゼバスに育てられる事に。
しかも魔王で本人もどうなるのかと思っていたけれど魔力を持つが人を苦しめる存在ではないと知り、魔族の皆も優しくリリウムと接してくれる大切な人存在で。
リリウム自身魔王なのに力が使えないとか驚きました。
15歳になった時に人族が魔王国を滅ぼそうととしているのを知り1人勝手に飛んでしまってどうなるのかと思ったらそこはリリウムの天然さ?が上手く事を運んでいけて良かった。
討伐に向かう人族の王子のセルヴァエール、剣士のセブン、司祭のセイラン、そして勇者であるルカーシュの中に入ってマスコット的存在にされていてのが可愛かった。
討伐の理由がそもそもありえないと思っていたらリリウムが何とか皆を思いとどまらせようと必死になる姿が辛かった。
そんなリリウムにルカーシュの態度がもしかしなくても、彼なんだろうなとわかっていて本人からリリウムへと伝えられて全てが丸く収まる事が出来てホッとしました。
ルカーシュの可愛くて仕方ないというリリウムへの想いが良かったです。
実はルカーシュも、とラストで分かりそれは明かさず甘々な2人には幸せにと願うばかりです。
Posted by ブクログ
いつかセバスが現れるだろうと思っていたが、まさか勇者がセバスだったとは。それは想像していなかったため、驚きがあり面白かった。
ただところどころ展開が早かったり、部屋に入るのに躊躇しているのに、言おうとしていた言葉はすんなりと出てきていたりするところが少し気になった。なにか主人公の心の中で動きがあり、そういった早い展開になっているのかもしれないが、そこがあまり詳しく書かれていなかったため、何度か頭を捻った部分があった。もう少しひとつひとつの内容を丁寧に詳しく書いてある方が私の好みであった。
これは私の一感想のため、作者に非があるわけではないと記載しておく。