あらすじ
全世界百人の能力者――「コトダマ遣い」。特殊設定ミステリの気鋭が贈る、能力者vs.能力者の警察小説!
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Posted by ブクログ
連続ドラマを見ているようなストリートだった。
面白くてどんどん惹き込まれていったのに、最後の最後が…。
結局"コトダマの力"が欲しいためだけに殺人を犯すとなると、今までの話が途端にチープなものに見えてしまった…。
Posted by ブクログ
【ネタバレなし感想】
コトダマと呼ばれる超能力が100ある世界。コトダマを使った犯罪グループと、コトダマによる犯罪を防ぐための対策課との抗争の結末とは…?
漫画のような展開で読みやすく、次回作も期待されそうな展開。
【ネタバレあり感想】
100のコトダマの概要の説明があった時点で、これは長期連載を狙っているのか…?
途中の能力バトルは確かに面白かったが、もっと複雑に練られた展開がよかったな。
結局は、「燃える」を使った犯罪グループの主要人物はコトダマ対策課の森嶋。家族を殺した「燃える」の能力者に復讐するために、「作り替える」?の能力を使って「燃える」の能力に偽装した。
一方、コトダマ対策課を設立した三笠も実は「真似る」の能力者。「真似る」は能力者を殺したらその能力が得られるという凶悪なもので、三笠は秘密裏に能力を集めていた。
設定は好きなので、次回作でもっとハラハラドキドキする展開を期待したい。
Posted by ブクログ
「コトダマ遣い」という能力者が存在する世界では、コトダマを使った犯罪が横行していた。それに対抗するために警察はコトダマ遣いで構成したSWORDを設立する。主人公の永嶺は捜一時代のトラウマをかかえつつも、SWORDの班長として「燃やす」のコトダマ遣いを追い始めるのだが……。
コトダマは全部で100種類あって、「燃やす」や「入れ替える」などその能力は様々。そしてそれらには力を使うための限定条件や縛りが存在する。たとえば永嶺のもつ「入れ替える(対象物と対象物の位置を入れ替える)」は、自分との距離が5メートル以内でかつ指をすり合わせないと使えない、というように万能ではないようになっている。
能力もので大事なのがこの縛りの部分。あまりに万能にしてしまうと設定が崩れてしまうのだけど、いい塩梅で設定されているので最後まで楽しく読めました。
本格ミステリというよりは少年漫画を読んでいる感覚で、分厚いんだけどサクサクっと読み進められます。能力バトルものっていいですよね、読んでるこっちも燃えてきます。間違いなく作者は中二病です。
最後は予想できてしまったので驚きこそしなかったものの、大好きな展開にもっていってくれたので大満足。事件を解決こそしたが、まだ懸念があるあの終わりかたはミステリならではのいい幕引きだと思う。
ただコトダマ遣いというわりには、力を使うときに言葉を発する必要のある能力はひとつも出てこなかったので、コトダマを遣っているとはなんぞや? となんども首を傾げた。なぜコトダマ遣いにしたんだろうか?
Posted by ブクログ
面白いけど序盤からSPECがちらつく。能力がばーっと出てきてシリーズ化するのか?と思いつつさらっと読めた。キャラに振り切ったエンタメで著者にしては新しい。三笠さんはさすがに怪しすぎるし説明されたコトダマだけ出てくるご都合主義には笑った。いや、マキマさんまんまじゃん。
ミステリ愛に満ちた作品が好きだったから、 この路線に進むのは残念。
Posted by ブクログ
「コトダマ」による能力を駆使した犯罪と同じく「コトダマ」を駆使した警察組織SWORD。ゴリゴリのミステリ畑の阿津川による特殊設定ミステリ・・・ではあるんですが、なんというか異能力バトルなサスペンスというか少年漫画みたいだ。なんかこう、連載第一話というか第一シーズンみたいな感じ。まだまだでてこない「コトダマ」はたくさんあるし。黒幕は結局そのままだし。戦いはこれからだ感が。ミステリ要素もほどほどで本当にアニメだの漫画の原作にすると映えそうだなあ、と。
しかしこのパターン続けたらシリーズ進むごとに黒幕の能力がどんどん強化されることになりはしないだろうか?
Posted by ブクログ
コトダマ遣いという能力者が存在するようになった世界。相棒を亡くして以来休職する刑事・永嶺は、新しく創設されたコトダマ遣いによる犯罪を取り締まる「コトダマ犯罪捜査課」通称「SWORD」に配属される。早速コトダマ遣いによると思われる殺人事件が発生し…。
ある日世界に百の言葉で表される能力を持つコトダマ遣いが生まれた。能力は些細なものから強力で攻撃的なものまであり、発動条件も様々。所有者が死ぬとどこかの誰かに能力が引き継がれ、能力者による犯罪も起こっているという特殊な設定。犯人が何のコトダマ使いなのか、能力の発動条件は何なのか、制限はと推理していく様は面白かった。犯人が実は…というどんでん返しから、犯人の目的は…しかし…という流れは勢いがあって読み進めてしまう。黒幕は正直この人最初から怪しかったからまぁそうだろうなという感じ。