あらすじ
殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をした。そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。無事、命を救って手術室を出た秋穂に刑事が告げた。「彼は『真夜中の解体魔』だ」。復讐しようとする秋穂に、涼介は涙ながらに無実を訴え証拠を見せた。秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。知念実希人が贈る、究極のクライムサスペンス!
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Posted by ブクログ
読み始めて冒頭で「彼が犯人だ」と確信する。その後、どんな描写があろうとも、それは疑うことなく読み進めた。
主人公と倉敷が「僕のこと覚えていますか?」と話しているシーン(P78あたり)で、万が一彼が犯人でなければ倉敷が犯人だとそれも確信した。
倉敷が犯人だったらこの話しは面白くない、しかし倉敷犯人説で確定のような最後の展開。
頭を抱えた。この本を「ぜひ!」と貸してくれた大好きな先輩に何と言って返却すればいいのか。
残りのページ数を恐る恐る確認しながら、ラストシーンを読み込む。これであとがきや、解説があるならば、この物語はここで終わりだ。
、、しかし!きた!美濃部の言っていることがグダグダだ!
ここからはもう私の理想通りのフィナーレ。
事件の経緯も腑に落ちるし、動機もただのサイコではない(と私は理解した)。
主人公には申し訳ないが、最高に気持ちの良い終わり方だった。
Posted by ブクログ
事件の犯人と思われる少年が病院に運び込まれた。その犯人とは主人公である女性医者の婚約者を殺害し遺体をバラバラにした挙句、婚約指輪をつけた左手を持ち去ったと考えられている「真夜中の解体者」と考えられる人物であった。しかし、その少年は自分が犯人ではないと言っている。自分の婚約者を殺害した犯人を殺したいと考えている主人公はこの少年が本当に犯人なのか疑問に思う。そして、最後にたどり着く犯人は果たして誰なのか。真犯人は誰なのか。最後に明かされる驚愕の真実とは?って感じの紹介文を書きたくなる内容でした。最後の最後に騙されたというか、あーーー、あーーー!あーーー見たいな感じでした(笑)面白かったです。
Posted by ブクログ
どんでん返し、というと違うけど、感情を振り回されました。
犯人はアイツだろうと思いながら読み進めるけど、途中の出来事やセリフから「やっぱり違うのかな……」と不安になる。
なんだアッチが本当の犯人か、と思いかければその人物のセリフに「いや、違うな」と思う。
その繰り返しの先に、エピローグで真犯人がわかる。
これからの、主人公秋穂のこころはもっと壊れてしまうのだろうな。
Posted by ブクログ
エピローグの展開を知ってから、“これ‼︎”感がすごかったです。いい意味です。
きっとそうだろうなと思っていたけど最後はそう来るかと思いまた、どーんと落とされる感じが最高でした。
Posted by ブクログ
同時に放課後ミステリクラブシリーズも並行して読んでいたので、救急医療の緊迫感溢れる冒頭シーンからその書き分けの凄さに目眩がした!
お医者様もされているとのことで、正直私はサラッと読み飛ばしてしまいがちな医療ネタに説得感がある。
話が進むにつれて、主人公と共にころころ変わる犯人予想。この感覚がとても面白い。おすすめです!
Posted by ブクログ
わお。
倉敷が狂わなかったらどうにかなったのかねぇ。
自分がその人に狂ってるかどうかは自分じゃわかるもんやね。自分は大丈夫ってなんやかんや思ってしまう。けど、正直自分が同じ状況でも同じようなことしてそう〜。先生は責められんね。
Posted by ブクログ
作者の先生が医大卒ということもあり、医学の知識量が多くて細やかな表現が美しい。その表現の一コマ一コマが映像的に流れてきてリアル。最初はいつもの小説の流れなのかと思ってたけど最後の最後でずっとえ?え?って言ってた
Posted by ブクログ
秋穂と同じように涼介が白か黒かその都度心が揺さぶられるのがとても良かった。
途中で紅さんが登場し、ある程度どちらなのか確信をもち、事件の真相もそれとなく読めたと思ったが…。
さすが知念氏の作品、一筋縄では終わりませんでした。裏表紙のあらすじを読んでなかったので、よりラスト1ページで唸りました。
何ともやりきれない結末だったが、この展開を体験できるのは読書の醍醐味であると感じた
Posted by ブクログ
ボタンを掛け違えたような違和感を残したまま進んでいく物語が、このような結末を迎えるとは。
主人公の早とちりしがちな性格はミステリーに向かないように思えたが、却ってこの物語の核となっていた。
不揃いなまま進む作品が最後に整合性を与えるこの造りはあまりに見事だった。
Posted by ブクログ
最後の最後で自分が涼介に都合の良いように操られたマリオネットであることに気づいた秋穂の絶望がとんでもなかったです。「特別な人」の大切な人を奪って絶望した顔が見たいなんて、サイコパスじゃないか…。殺人鬼「真夜中の解体魔」を共に追って来て、情も絆も芽生えていたであろう相手が自分の最愛の人を殺した犯人だったなんて…。秋穂はこの真実を知らないままの方が幸せだったと思ってしまいました。