【感想・ネタバレ】螢と鶯 鳴神黒衣後見録のレビュー

あらすじ

思いのすべてが迸る! だから、芝居はやめられない――
黒衣には黒衣のこだわりが、役者には役者の執念がある。
若手だからって譲れない「舞台」への想い、果てなき道。

畑で大根を盗んでいた文無しは、江戸三座に追いつこうと意気込む鳴神座の狂言作者・石川松鶴に拾われた。
狸八と命名され下働きとなるが、実は大店育ちで掃き掃除さえできない狸八は、一座のお荷物に。だが、舞台で大雨を降らせるという松鶴が出した難題を見事解決。自らの生きる道を見出して……。
裏方と若手役者が芝居にすべてを捧げる熱気と狂気の物語。

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Posted by ブクログ

落ちぶれた大店の元跡取り息子が、芝居小屋に拾われ、己と、他者と向き合っていく再出発の物語。

何かを作ることの喜びや、人に揉まれていくことのリアルを感じた。
華も厳しさも持ち合わせる役者たち、なんだかんだと面倒見のいい作者部屋の面々、人間味のある銀。彼らに囲まれて己の新しい輪郭を得ていく狸八に、心を寄せながら読み進めた。

一度つまづいても、もう一度歩き出せる。
前向きになれる物語だった。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

芝居小屋のお仕事小説という感じだ。
曲のある人達がそれぞれの役割を担い、芝居を成立させる。
まだ、芝居小屋の仕事の説明と、登場人物の紹介だけで、ストーリーを深めるのは、これからか。次を期待したい。

0
2024年01月03日

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