あらすじ
魔法使いシロガネ、17歳。生まれながらの天才と謳われ、若くして類まれな魔法の才能を開花させたシロガネは、魔法界最高の権威である四大魔法使いになる夢を叶えるため、西の大魔法使いに弟子入りした。そして、幼馴染で兄弟弟子の少年・マホロと共に、大陸全土から若き魔法使いが集い魔法を競い合う大会“魔法比べ”に参加する。が、大会の最中にマホロが忽然と姿を消してしまう。彼を必死に探すシロガネが見たものとは……? シロガネはなぜ大魔法使いとなり、不老不死の秘術を得るに至ったのか。未来と過去が交差し、世界の真実が明かされる激動の下巻!
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Posted by ブクログ
上下巻の下巻。
冒頭、ずっと不在の大魔法使い、シロガネが10代の頃のお話から始まる。魔法とは、魔法使いとは・・・という核心に迫るエピソード。重い。
そして、竜の最後の生き残り、クロの若い頃の話。上巻の落ち着いたクロとは全然違う。いろいろあって、終島にたどり着いたんだね。クロとシロガネの出会い、よき。クロがクロと呼ばれるようになったくだり、好き。
後半はヒマワリが島を出て、魔法使いの弟子になり・・・。
再び訪れる暁祭。今までの伏線を一斉回収。最後は謎を残したまま、余韻の残る終わり方でした。もう胸いっぱい。
この後のヒマワリがどうなったのか、すごく気になります。
あと、マホロ・・・少ししか出てきてないのにすごく印象的。シロガネにも、ヒマワリにも、大きな影響を与えてるんだなって。
Posted by ブクログ
下巻にて怒涛の展開。魔法の起源からシロガネの研究、ヒマワリの成長、ミライの存在まで、予想できない展開でグイグイと読み進められる一方で非常に綺麗にまとまっていた。
最後かなり展開が早く、きっと描かれていない様々なドラマがあったのであろうことは容易に想像がつくが、それでいてなお美しいラストシーンだった。
Posted by ブクログ
暁祭で選ばれたのがマホロではなかったら世界から魔法を消すのはマホロだろうなと思う。
そこまでして魔法を使うぐらいならと考えるような子。
シロガネも絶対手伝うだろうから誰も手出し出来なさそう。
それならどれだけ良かったか。
疫病が流行った時、竜と人が手を取り合えたら良かったのに。
助けてくれと言ったら良かったのに。
最後もっと詳しくとも思うけど永遠が断ち切られたその事実でも充分満足。
Posted by ブクログ
上巻は微笑ましく読んでいましたが、下巻は意外とうるっとして、シロガネやクロの過去のエピソードが泣けた。ハッピーエンドではあるんだけど、シロガネの記憶がどうやってヒマワリと交わったのか、生まれ変わりなの?モチヅキさんは依代になったの?か、その点の経緯が気になる。でも依代にさせるなんてことはしないと思うから、魔女の依代の儀式をして無効化させるとか?
シロガネの記憶をもつヒマワリとのアオとクロの再会とかも見たかった。。多くは語らない感じで結末に向かったので、気になる〜
とにかくシロガネの辛い過去ゆえの強い信念が軸になっていて面白かった。
Posted by ブクログ
うん、面白かった。
上巻はヒマワリとクロとアオの出会いの物語だったけど、下巻は上巻で示されていたいろんな伏線を回収して行って綺麗に物語が閉じた。
やるなあ。
冒頭、シロガネの辛い過去話で魔法の真実が語られ、クロのこれまた大変な過去話を挟んで、冒頭の話の再現のようなヒマワリの物語が語られるのだけど、読者の見たかった結末に落ち着いてほっとした。
上巻のラストを読んだ時からこのラストは予想されたけれど、あれとこれがこう繋がるのかと思った。
少し気になるのはマホロとモチヅキさんはどうなったのだろうと言うこと。それだけが気がかりかな。
ちなみに千年後もクロやアオは実はどこかにいたりして?
だってクロも千年は生きるって言ってるしね。