あらすじ
三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。願いはひとつ。彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。
大人のやることとは到底思えないアイディアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、〈告白大作戦〉は予想外の展開を見せ――。
ものわかりのいい私たちを揺さぶる、こじれまくった恋と友情!!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ハネムーンソングの歌詞「君を縛るやつから奪い去ってやる」
千鶴のハネムーンソングの捉え方はp.24から
「ずっと、私が自由にしてもらうことばっかりイメージして聴いてた。今、響貴を私から自由にしてやりたい。」
響貴のハネムーンソングの捉え方はp.240から
「この(ハネムーンソング)歌詞を聴く度に、あいつを思い浮かべる。恋愛とか、家庭とか、そこにいるのは俺じゃなくてもいい。あいつが、そんなのに縛られない安心できる場所でありたい。人の為じゃない、俺が望んでる。」
ここから学生時代は千鶴は響貴に自由にしてもらってて同じ道を進んでたけど、大人になった今、響貴は変わってなくて、千鶴はそんな響貴を解放してやりたいって思うようになったのかなって思ったのと、もしかして10倍のページに同じ歌詞でそれぞれの捉え方が書いてあるのは作者の計らいだったのかな…?
最終的にいい結果だったのか悪い結果だったのかは分からないけど、今自分が選んだ道を確実に生きていこうという千鶴の芯の強さが凄くわかる話だった。
響貴もまた自分の殻をひとつ剥けたんじゃないかと思う。
Posted by ブクログ
賛否は分かれるところではありそうだが、個人的に結構好きだった。
「婚約を素直に伝えて結婚式に呼ぶのはできない。仲良い男友達に告白させて振ることを目指す」という前提や登場人物の関係性に複雑さがあり、それが読む人によっては困惑させる原因だと思うものの、
人の恋愛感情にああだこうだ言うような、また真っ直ぐな自分の気持ちに気づかないような、登場人物のそれぞれが未熟で不完全であり、色々な出来事を通じて新たなことに気づく、ということに魅力があるのだと思う。
個人的には住野よるの小説に出てくるライトな会話文が結構好きで、ギャグセン高いなって思う。友達にいたら結構気が合うタイプ気がする。
Posted by ブクログ
最初から響貴に告白させて振る必要性を感じることが出来ず、千鶴が結婚することを素直に話せば良くない?(結果的にそれが振ることに繋がるのでは?)
という思いがありモヤモヤしながら読み進めました。
片想いの親友の花嫁姿を見て表面には出さずに内面では悲しむ姿を見たくないから結婚式に呼びたくなく、そのために明確な理由が欲しいから告白されて1回振るというその意味がどう考えても理解出来ず。異性の友達が少ない自分だから理解出来ない感覚なのかと思いながら読み進める。
大学時代から続く仲良しメンバーの社会人になってからの関係性みたいな40過ぎの自分からしたら少し懐かしい感覚もあり、内容的には面白かったのですがそもそもの根本部分が引っかかり心から楽しめなかったのですが
途中からやっぱり千鶴と響貴をくっつけようみたいな話になってそれぞれの思惑がカオスになってきたところあたりから再度話に惹き込まれていきました。
そして結局正直に響貴に千鶴から結婚することを告げることで何か丸く収まったような収まらないような煮え切らない感じ最終盤まで行くのですが結局シニカルに一歩引いて納得していた響貴を披露宴での手紙で打ちのめして自分の内面に直面させ前を向かせるという、なかなかに手の込んだストーリーでございました。
最後どこに向かうんだ?とちょっと迷子になったのですが最終的には納得感ありました。男子校出身の理系男子には男女の友情話は難しいっす。
物語の最初に千鶴が「私があいつの頭を撃ち抜かなきゃいけない」と言っているのを読み返してやっぱり千鶴の方が1枚上手だったなと思いました。
余談ですがちょうどアニメ「正反対な君と僕」をイッキ見している期間とこの小説を読んでいる期間が被ったので勝手に響貴を平に重ねてしまっていました。
Posted by ブクログ
響貴は、千鶴が泣き顔を見せられる相手、として友人関係でいることに意味を見出してた。
その状況、わたしだったら辛すぎて友達辞めると思うから、きっと響貴はいろんなことに折り合いをつけて生きてきたんだろうな。
だけど、千鶴の結婚後は後悔の気持ちもちゃんと見えて、人間らしかった。
あとは、正直、自分の周りに千鶴みたいな子がいたら理解してあげられないかもしれない。
パートナーがいるのに異性友達との距離感がおかしいから、たぶん見てられなくなる。
だから、読んでる時もたまに気分が悪くなったんだけど、不思議と後味はすっきりだった。
最後はみんなが互いに幸せになることを望んだし、応援したから、いい終わり方だった。
Posted by ブクログ
とても考えさせられる物語だった。人間関係の奥深さを知ったし人付き合いの美しさも知ることができたと思う。人はきっとそれぞれに正しいと思っていること、正義みたいなものがあって個人としてそれをもとに生活をしていると思う。しかし、その人にとって大切な存在の人には自分の正しさ、正義を無意識のうちに強要しているのかもしれない。それはきっと本人は気づいていなくて、相手のことを思っての行動だといった大義を持っていて、自分の価値観で相手の行動や考えを間違えとし、自分の正しさに当てはめるようにアドバイスという名の矯正をしようとする。それはされる側としてはきっと不必要なもので頭で分かったとしても、体は理解しないし、納得できないことの方が多いと思う。
そんなふうに考えると私たちは大切な人の人生だとしても意見を押し付けるのは傲慢で相手のためになっていないかもしれない。だから私たちは意見を言うのではなくただ自分の思っている本音をぶつけて、相手が心の底から考えていることを見つけるきっかけ作りをすることこそが相手のことを思うということなのではないだろうか。
何度失敗をしてもいい。最適解がわからない人生というものだからこそ、私たちが行っている行動はすべて正解では合って、行動をして経験をして行くことで世界が少しずつ最適解に近づいていくのではないだろうか。
Posted by ブクログ
あらすじを紹介する人の動画みて面白そうだったから読んでみた。
千鶴ちゃんの作戦には、「えぇ酷」って思ったけど、それが千鶴ちゃんの戦略だって気づいて、まんまとハマってしまってたなと思った。
響貴くんも、思いをひた隠しにしてて、最後のところで打ち明けたんはすごくエモかった。
私の読書レベルが足りないんだと思うけど、最後らへんの3人の気持ちを書いてるところは、よく分からなかったから飛ばし飛ばしで読んだ。
まだ大人にもなれてない私だから、共感的なのをするのは難しいけど、面白い作品でした。
2025.8.18
Posted by ブクログ
住野さんの書籍の登場人物はみんな魅力的な人が多い印象で今回もそれに漏れずとにかく登場人物がみんな魅力的だなと思います。
序盤は日常(と言っていいんでしょうか、、?)のパートが長めに書かれていて、途中の誕生日あたりから物語が急速に進んでいき、
ナンテコッタイな結末だったけど、2人が、他のみんなが納得する形にはなったのかなぁ、もっといい世界線もあったのかなぁ、と思っています。
自分が厄介カプ厨なので星-1で
Posted by ブクログ
大学時代から10年以上仲が良い男二人(果凛、響貴)と女一人(千鶴)。
果凛(男)はすでに結婚し、響貴はずっと千鶴に片思いを10年以上続けている。
知ってながら、千鶴は別の人と婚約し、なんとか響貴に告白してもらって振って結婚式に来ないでもらおうとする。
他の仲間(大賀さん:3歳年上同級生で別の大学から来たITベンチャー、舞:旅行計画者でお菓子会社の商品企画部、華生:女児二人の親で売れっ子イラストレーター)と旅行にいく。いい感じになるものの告白はない。クリスマスもデートさせるもなにもなく。
年が明け、千鶴と響貴以外で集まる。全員くっつけようとしている。婚約者がいることを果凛が明かす。婚約者より千鶴と響貴がくっつくべき。
千鶴の誕生日に、他の仲間が一人30分ずつ千鶴とデートをするイベントをやる。舞がアテンドし、一人目は果凛がチョコレート店で二人目は華生が楽器屋、大賀さんがアウトドアショップ、舞が文房具屋でノートを貰い、最後響貴とは家具を買う。新居で婚約者と使う家具だ。千鶴は響貴に結婚を報告し、祝福された。
果凛は響貴と腹を割って話す。響貴は夢や目標もない、千鶴は失恋するたびに響貴の前で泣く。身内の前では泣けないから身内にはならない。でも、それが一番、今の関係が一番。
結婚式で千鶴はみんなに向けた話をすると見せかけて、内容に響貴向けを忍ばせる。終わって引っ越しの時に告白する。
Posted by ブクログ
まず、果凛の性別が分からず戸惑いました。(おれ?髭?話を読んでいくうちに男であると分かるが…。)物語の流れが、「千鶴を好きだと思っているであろう響貴に告白させ、振ること」であると知った時に、いやいや正直に結婚するんだっていえばいいじゃん!と思いました。結果的に正直に話すし、告白もされますが、1番丸くおさまった気がします。響貴が告白して2人が結ばれる世界も見てみたかったなあ。自分が響貴なら、後悔するかもなと思いました。
結婚式当日の朝に、婚姻届を出すパターンもあるんだなと思った。