あらすじ
乙女ゲームの冒頭で殺されるモブ、「死体役令嬢」に転生したメルディ。
惨殺回避の鍵は、ゲームの黒幕・第一王子のジェイクと「悪魔召喚の書」の出会いを阻止すること。
完璧ゆえに孤独と退屈を持て余して闇堕ち予定のジェイクをあの手この手で邪魔したら
「僕と取引しない?」代わりに彼の“遊び相手”に指名されて――って、こんなに距離が近くて甘々なんて聞いてません!
モブ令嬢、禁断のヤンデレ溺愛ルート解放します!?
巻末には黒幕王子との甘いひとときは別の意味で危険です!
書き下ろし短編「スイート・スイート・デート」を特別収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主人公のメルディは前世の記憶を思い出し、ここが乙女ゲームの世界であることを思い出す。自分はモブでいきなり黒幕の王子に殺される死体役令嬢であることを思い出して王子を悪魔の乗っ取れないように、自分の死を回避するために生き残るために奮闘する!!メルディが可愛くて、一生懸命に死ぬ運命を回避するために、王子様と仲良くなっていく過程が楽しかったです。だんだんメルディに惹かれている過程がすごくよくてほんわかしました。王子が結構裏があって、さすが黒幕というが拗れているなと思いました。
メルディがいいキャラをしていて、そこが王子の面白い子という印象を残して距離が縮まっていくところもよかったです。
不憫の極み。ゲーム冒頭で殺害される超モブキャラに転生してしまったヒロインの奮闘記。
前世持ちを黙ったままフラグ回避していくのかと思いきや、あっさり序盤でネタバレしちゃうの新鮮ですね。
そんな素直すぎるヒロインに取り引きを持ちかけるヒーロー、根っからの悪魔気質でなんか萌える。この二人のやり取りがほんと最高で。
死体役令嬢の本領発揮からの無事ハッピーエンド。
作者様の作品にハズレなし。
楽しかった!
作家さん買いです。
さすがマチバリ先生、と唸らずにいられない素敵なお話。
メルディがたくましいしかわいいし、ジェイクも不器用でかわいい。
とっても楽しく読めました。
悪魔の本がなくなるとこまで読めると嬉しかったなぁとは思いつつ、とにかくとてもウキウキしました。
ありがとうございました。
匿名
面白かったです。
アマリリスはどのルートに行ったのかとか、
国王と弟のその後とか、
ベイルとの仲とか、
書のその後とかがすごく気になります。
も少し読みたかったです。
Posted by ブクログ
乙女ゲーム本編初日に黒幕である第一王子に殺されるキャラに転生してしまったメルディが、どうにかフラグを折ろうとしたところ、その黒幕の王子ジェイクのおもちゃに……ゲフンゲフン、そのジェイクに本編前から気に入られちゃうという話。
黒幕に目覚めたゆえに性格が残虐になったという設定ではあるが、目覚めなくてもジェイクは非常に面倒くさいキャラ。
有能ゆえに他の人たちを総じて下に見ていて信頼しない。
メルディと出会うまでは。
つまり初恋もまだだったわけで、メルディに対する執着が恋心から来ることに気付いていないという。
有能な第一王子としてではなく、黒幕に目覚めると自分を殺す存在としてでもなく、一人の人間として案じ、慕い、孤独になることをよしとしないメルディ。
そりゃ落ちるよね、仕方ない。
好きな子ほど虐めちゃう態度を取り、嫉妬から逆にメルディを傷つけてしまう……このベタだけどたまらない展開がいい。
メルディはメルディで、最初は自分が生き残ることが目的だったのに、お人好しの性格ゆえ、つい自分より他の人を、ジェイクのことを優先しがち。
自分が抱いていた恋心に自覚しないまま。
彼のためにと思ってやったことが裏目に出てすれ違う展開がまたたまらないのだが、それはさておき。
まとめると、最初は自分が生き残るため、彼を闇落ちさせないために一緒にいた二人が、初めての恋にお互いちゃんと自覚して両思いになるまでの甘酸っぱい恋物語だった。
ちょっと味付けが物騒な感じだけれども。
ライバルキャラもいい発破役だったし(ジェイクを思って発破かけてくれたのがまたいいのだ)元々死体令嬢役だったメルディの本領発揮のシーンも「そうくるか!」と不謹慎ながら笑ったり、とにかく面白かったです。
まあ後者の方は、後でジェイクが色々な意味で暴走しかけたきっかけになっちゃったけど……あのシーンは挿絵込みで大好きです。
作者様買いです。安定の面白さでしたが、今回は特にヒロインが可愛いなと思いました。おかげで、孤高の立場であったヒーローも、人間らしく可愛くなってめでたしめでたしです。