あらすじ
私が存在した証を、この世界に残したいの。――スランプに悩む小説家・汐崎(しおざき)。彼のもとにとある依頼が舞い込んでくる。依頼主は二重人格の少女・夏陽(なつひ)。じきにこの世から消える彼女の別の人格・夏夜(かや)の生きた証を、汐崎に作品として綴ってほしいと言うのだ。奇妙な話にとまどいつつも、スランプから抜けるきっかけになると直感した汐崎は、依頼を引き受けることにする。しかし、これを機に彼は思わぬ“事件”に巻き込まれていく…。危うくも美しい、彼女らの真の思惑とは…――
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匿名
二重人格の片方が消えるまでの物語等は読んだことあるけどその人格の軌跡を小説にして存在した証を遺すというのは初めて見た
絵柄も綺麗で読みやすい
1話分で短いけど面白そうだと思える作品
複雑
ひじょうに込み入った複雑な事情が展開される話しです。読む側も頭が良くないと理解するのは大変でしょうね。漫画の質としては1級品ですね。24.12.06記
匿名
仕事として立ち向かう
主人公はなかなか特殊な環境に巻き込まれてしまった感じがありますが、依頼主の希望にきちんと対応しようとしている点は偉いと思います。この後にどのような出来事が起こるか楽しみです。
二重人格をもつ女性が消えてしまいそうな人格を記録すべく小説家に依頼、という設定にとても興味が湧きます。
小説家とどんな関係を築いていくのか、本当にその人格は消えてしまうのかなど色々気になります。
ストーリー設定が大変に斬新
「二重人格者の一方を記録してゆく」というストーリー設定が大変に斬新でよい。二重人格者 というのは記憶喪失と並んでよくありそうな設定なのであるが、一方が他方を記録する というのはなかなかに面白い。依頼された主人公の戸惑いもよく分かる。 絵柄はカバー絵からはあまり期待できないと思ったが、中の絵はなかなかに魅力的である。
雰囲気はいいが、惜しい面も
表紙からすると、よくあるエロマンガ?というイメージ。
ただ、読んでみると不思議な世界観でなかなか良い感じの作品。
どことなく「九龍ジェネリックロマンス」のような不思議な感覚が漂う。
(実際の内容は全く違うけれど)
絵も悪くない、どころか、この雰囲気に合っている。
が、色々惜しい点も目につく。
最初に書いた表紙もそう。
この表紙じゃ、この独特な世界観は全く表されていない。
人物の設定などもちょっと甘い。
マンション建設会社のオーナーという立場の人が、小説家をあそこまで馬鹿にするだろうか?
「何をどれだけ築いてきたか」という意味では、後世にも残りうる小説はかなりのものだと思う。
現代日本が舞台であるはずなのに、時代錯誤の大邸宅もちょっと違和感。
だったらいっそのこと、大正時代あたりを舞台に据えても良かったのではないかと思う。
その他、色々違和感の多い設定。
その辺のツメが甘いと思うけれど、この独特の雰囲気はやはり捨てがたいとも感じる作品。