あらすじ
紫式部は執筆に追われていた。「源氏物語」を餌に、帝の関心を愛娘・彰子へと向けさせたい藤原道長から、続きを催促されているのだ。創作の手がかりが欲しい紫式部は、素性を隠し、荒れ屋で暮らす清少納言の元を訪れる。そこで、皇后定子の霊鬼が宮中を徘徊しているという噂を、うっかり口にしてしまい…。小競り合いばかりの二人が、霊鬼探しでまさかの共同戦線。平安文学好きには夢、超展開の二大女房大決戦! サイテーのライバルがサイコーのバディになる!?
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Posted by ブクログ
今回も笑わせていただきました。
亡くした定子への思いを彰子に向けさせるために道長に選ばれた『源氏物語』と作者である紫式部。
続きを急げと責められる姿に、まるで締め切り追われる人気作家のよう...( = =) トオイメ目
確かに人気があったがゆえに彰子に使えることになったわけですしねぇ。でも、好き勝手に言っては消えていく道長や赤染衛門にいら立つのもわからなくはないですよねぇ。
そんな時に代内裏の中に亡くなった定子の霊鬼が現れて、紫式部は姿を見るだけではなくて、部屋の壁を叩かれてパニック!
そこで彼女は嘘をついて出家した清少納言の元へ。
この清少納言が私のめちゃ好みの性格でした。いやぁ、彼女にはこういう老後を過ごしてもらいたいと切に思っちゃいましたよ。かっこいい!
或る意味ではとんでも設定なのですが、小説とはこういうものでよいのです♪