あらすじ
30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。
そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。
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Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本。
といっても、読むまで内容とかも知らず、表紙とタイトルがとにかくかわいくて。
なんだか体験記のような、
よ見始めてからもこれが小説なのかノンフィクションなのか、
なんだろう、
時に詳しすぎてなんの話、みたいな、
とにかく語り手に生活にとても密着していくような、
とても具体的で現実的で、親しみ深い、
これからも追い続けたくなるような、
生活のストーリーでした。
Posted by ブクログ
さりげなく社外問題が取り上げられているね、嫌味なく、でもちゃんとリアルに。
それにしても沙希さん、次々と人脈ができていくけどそこはちょっと出来過ぎな感じがした。
もっと孤独を感じるんじゃないかなぁ普通は。
Posted by ブクログ
初めての中島京子作品
穏やかに時が流れ、時々クスッと笑わされ、その土地の空気が感じられる…素敵な物語だった
美味しそうな食べ物や季節の草花や鳥、街の歴史と未来、個性的だけど自然体の登場人物達
表題と共に各章のタイトルも秀逸でした
Posted by ブクログ
離婚を機に30年ぶりにアメリカから帰国して、武蔵野、うらはぐさ地区の叔父の家に住むことになった大学教員の沙希。
叔父の友人の秋葉原さん、大学の教え子、一風変わった人達に囲まれて、おひとり様生活を満喫している様は率直に羨ましいの一言。何か大きな事が起きるわけではないけど、日常を彩ってくれる様々な、ちょっとした出来事が、ユーモア溢れる筆致で書かれている。
まずは「しのびよるきゅうり」に心を持っていかれ、教え子の1人、通称マーシーの奇天烈な敬語は最初は腹立たしかったのに、そのうちクセになる。認知症の叔父との、微妙に噛み合わないけど、微妙に噛み合っている会話も面白い。
終盤で叔父は亡くなり、別れた元夫が会いにきたり、秋葉原さん夫妻は高齢者施設に入居、商店街がなくなるかも、という日常の延長ではあるけど、心騒ぐ出来事は起きる。
沙希は将来の事を考えつつ、商店街存続のために周りの人達と一歩踏み出すーというところで、物語は幕を閉じる。沙希の、うらはぐさの住人たちの話をもっと読みたい。