あらすじ
「知ってる? 川上さん、親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。川上さんは父親から虐待を受けていたが、協力を得られないまま転校したと聞いていた。しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。日常のさまざまな謎を解決し、僕も「神さま」と尊敬する水谷くんは、噂の真相と呪いの正体に迫るが……。ラスト世界が反転する、せつないミステリー。
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最初は、おじいちゃんと孫が出てきて、二人とも優しそうな感じだったので、ほんわかほほえましい話かなと思ってい読み進めてました。でも、桜茶を勝手に入れ替えるところから一気に不穏な雰囲気になってきて、どうなっちゃうのと思いながら結局最後まで重かったです。やっぱり、戦争のくだりは、深く考えざるを得ないですね。
小学5年生の子供が、ここまで考えていたら、人生生き辛いだろうなと同情します。「僕」の成長物語だと、解説には書いてありましたが、誰しもがたどり着く解答ではないです。11歳という年齢に、どんな意味があったのかは、わかりませんでした。
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ゆったりとしたはじまりからの展開の変化に振り回されてどんな結末になるんだろう?と気になって一気に読んでしまった。子どもの視点での自由と不自由、限界を思い出して少し懐かしいような、切ないような気持ちになった。
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隣の博士のドラえもん並の発明品を使いこなしてる、
見た目は子供・中身は大人って事になってる、
メガネの小学一年生探偵の百万倍、
大人でスマートな小学生探偵だと思う。
五年生だけど。
僕が切ない。
大人にだって勇気のない人はいるんだよ。
人の人生背負える水谷くんの方が特殊なんだからね。
僕のお母さんも勇気のある人だよ。尊敬する。
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読みやすかった
都合の悪いことは全部無かったことにするために常に水谷くんが正しいと思い込んでしまっていた「僕」の気持ちは少し共感した
自分の間違いを素直に受け入れられる強さが必要だと学んだ
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運動会の騎馬戦での、勝利に近づくための作戦を論理的に提示してメンバーを説得しチームがまとまっていくくだりに感心。チームを導いた真の理由も別にあって…というエピソードが印象的でした。
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主に小学校が舞台の日常系ミステリ連作短編で、全四章+エピローグの構成。
第一章は亡くなった祖母が作った桜茶をダメにしちゃった主人公が、自らそれを作って祖父に飲んでもらったら、祖父が体調をくずしちゃう、という内容。
途中、子猫の存在が絡んでくるところに少し違和感を覚えましたが、祖父の体調不良の原因に絡んできて納得。しかし真の原因は……題材的に友井羊さんの「スイーツレシピで謎解きを」を連想させられました。
第二章はクラスメイトの川上さんに関するエピソードが二つ。一つは同じクラスの女子に突然バケツの水を浴びせられるお話。もう一つは父親のパチンコ通いをやめさせる話。
バケツの水の件は、偶然タイムリーにX(旧Twitter)で同様のエピソードを見ていたので既視感がありました(時系列的には本書の方が先に世に出てるとは思いますが)。真相を知った後、表層的な情報だけで断罪するのは良くないな、と反省させられました。
父親の話は若干イヤミス感?を覚えます。ただ、川上さんの結末は明確に描かれていないので、おそらく先々の伏線になるのだろうと予感。
第三章は運動会の騎馬戦エピソード。ここでの水谷君は神さまや名探偵というより、諸葛孔明バリの名軍師。張飛みたいな?ガキ大将をも動かす統率力もなかなかで、将来大物になりそう。
しかし水谷君が今回動いた理由はクラスの勝利のためではありませんでした。その理由はおおむね予想ができていたので、やっぱりな、という感じ。
第四章については……心理トリックみたいなお話は私には難しくて、正直よく理解できてないです。ただ、ドラマとしては「僕」がクローズアップされて面白かったし「たすけて」を書いたのは誰?という謎が残って印象深いものでした。
そしてエピローグで明かされる真相。川上さんの件は予想がついていたものの、明確に無事がわかってホッとしました。水谷君の「僕」評の中での、一線を超えた人が引き返せなくなるお話は、現実社会でもちょくちょく目にするものだったので、はっとさせられました。
全体を通して、もしかしたら自分の周りで起きていたかもしれないという、ありふれた日常の中でのお話だったためか、入り込みやすくてスムーズに読むことができた気がします。
ただ、軽快に読める内容に対してエピローグの内容が心にズシッと来るものだったのは意外でした。そのためか、予想外に深く印象に残る作品になったかもしれません。
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小学五年生の"僕"と、同じクラスの友人で色々な謎や相談事を解き明かしてくれることからみんなから"神さま"と呼ばれる水谷くん。
日常の謎や学校の噂、クラスメイトの困り事を解く連作ミステリー。
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こども✖️謎解きミステリーと聞いて、この結末を想像できる人はどのくらいいるのだろうかと本を閉じて考えてしまった。こどもならではの純粋さゆえにあらゆる出来事が誤魔化しなくむき出しになっていて、それが時には残酷に日常に存在している。タイトルである「僕の神さま」が、読後、異なる意味に聞こえてくる。こどもであることのせつなさや、精神的に大人になることのせつなさを感じた。
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僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。
桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。
この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話になり、第三話、第四話といろいろな出来事を挟みながらも川上さんのことにも繋がる連作短篇になっている。
小学生らしからぬ水谷くんの洞察力に驚く。
それだけではなく人の感情も読みとることができ、どのようにすれば良いのかを瞬時に判断している。
小学五年生なのにとても冷静でもあり、軽い謎解きと思えない。
Posted by ブクログ
第1話「春の作り方」
第2話「夏の「自由」研究」
第3話「作戦会議は秋の秘密」
第4話「冬に真実は伝えない」
エピローグ 春休みの答え合わせ
小学5年生の「僕」が
神様のように頼っている「水谷くん」に
助けてもらう連作短編集
↓↓ネタバレ
猫が!酷い目に!遭います!
序盤がほんわかしたお話だから
油断していると後半どんどん物騒になっていきます。
人死はないけれど。
おばあさんは最初から亡くなってはいる。
作り方を覚えていることを
しみじみされて良かったな、と思う。
最後、水谷くんと距離を置くことを決めた僕。
これからどうなるんだろう?
助けての秘密は明かされる時がくるのだろうか。
初回限定でwebでおまけが読めたらしいから、
そこで触れられてたかも?(憶測)
追記:
親に守られて当然の子、と、
その親から危害を被る子との格差が浮き彫りになる
物語、でした。
主人公が前者で、川上さんは後者。
水谷くんはどちらがわなのだろう。