【感想・ネタバレ】魔女たちのアフタヌーンティーのレビュー

あらすじ

“魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

魔女達とのお茶会。楽しそうで参加したい。
癒されて素敵な時間が送れそう。

・「サンドイッチの次はスコーンを食す。その後、タルトやクッキーなどのお菓子を」

・「わたしは、ロシア式でお願いしたい」「ロシア式?」  根岸が聞くと、スーがポットのひとつをサモワールの上部に載せた。「こうして蒸らすことで、えぐみや渋みを和らげることができるの」金属のホルダーがついたガラス製のカップを取り出す。「これに注ぎ、お好みでお湯を足して自分の好きな濃度にして飲むのがロシア式よ」

・「違いは発酵の度合いだ。簡単に言うと発酵させないものが緑茶、少し発酵させたものがウーロン茶、全発酵が紅茶。そのほか、麦茶や杜仲茶などは『茶外茶』と呼ばれたりしますが、日本ではどれも『茶』の一種だと思われていますね」

・「水って世界中で飲まれているけれど、地域によって成分が違うのよ」  紅茶は茶葉の成分と水に含まれるミネラルが反応して色や香りが引き出されるが、他のお茶と比べると水から影響を受けやすい。「紅茶の盛んなイギリスは硬水というお水で、それで淹れた紅茶はこれよりももっと濃くて黒っぽい色になる。だから、紅茶は英語では〝レッドティー〟ではなく〝ブラックティー〟なのよ」

・─失ったものが大きいと、その事実をすぐには受け止められないものですよね

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2025年12月04日

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