【感想・ネタバレ】青を欺く【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

俺、城原千太郎はウソつきだ。
空っぽな自分は表に出さず、他人の仮面を被って毎日をやり過ごす。
だがそんな高校生活はある日、小悪魔かわいい後輩女子・霧乃雫に打ち砕かれた。
『映画監督』の霧乃は「ウソつきは、役者のはじまりです!」と俺を自主制作映画に引きずり込む。
しかも期待でキラキラした顔で撮りたがるのは、俺が演じる「最高にイケてる役」!?

加えて学級の人気者だが本性はサバサバ系女優の桜に、体育会系のボス・石田もチームに入り撮影はスタート。
しかし、とあるトラブルから映画作りは難航してしまう。
その裏には霧乃の隠し持った想いが──?
ウソだらけで、間違って。でも、この青春はきっと止まらない。
【電子限定!書き下ろし特典つき】

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Posted by ブクログ

何者かになれないと諦め、空っぽな自分を誤魔化すようにウソを重ねる千太郎と、そんな千太郎の凄い所を皆に知ってほしいと奮闘する霧乃。そんな二人が、先輩と後輩、役者と監督という関係を通じて仲良くなっていく姿がとても素晴らしかったです。映画を作成する過程で、脚本担当の石田や演技指導してくれる桜の考え――『目』を知ろうと思考を巡らせる千太郎がかっこよかったです。ウソの果てにあるホンモノを掴める日がやってくるのか? 彼らの今後も観てみたいと思わせてくれる熱い作品でした!

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2025年07月19日

ネタバレ 購入済み

このお話し、城原千太郎と霧乃雫とのラブコメなのか、桜はるかと石田鉄人を加えて自主映画を舞台にした青春劇なのか、別に気にする必要も無いのかも知れませんが、何だかもの凄~く気になります。
霧乃雫の映像作品に賭ける想いは本当だろうし、城原に向ける想いもフィルターが多くて掴み難いけど…、城原の方も小6のトラウマからウソで塗り固めているし、素直じゃないキャラばかりで、まぁ面白い。

取り敢えず、城原は自転車のサドル高さを戻すぐらいの工具は携行しようね!

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

自分のフォローの幅が狭いからかライトノベルで自主制作映画を題材にする、という作品は聞いた事がなかった(もしあったらごめんなさい)。
嘘つく事の才能と、それをそっくりそのまま演じる事に結びつけてしまおう、というアイディアが面白い。
映画制作も一筋縄ではいかず、暗礁に乗り上げつつ進む姿に熱さがある。今しかないこの瞬間に、これ以外無いというぐらいムキになれ。そんな言葉は出て来ない。が、それぐらいに背中を叩かれた気がした。
残念な点が一つ。作者は文章が上手いのだから説明文的な文章は削って、台詞や行動で描写するだけでも十二分に伝わったのではないか。あるシーンはそのせいで興醒めした。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

情景描写が素敵だなぁと思ってたけど、霧乃の葛藤を読んで心情表現までスゴかった。映像制作や役者をモチーフにする作品を小説で表現するのは難しそうだったので、どんな結末に着地するのか期待してたけど、気持ち良い青春小説でした。

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2023年12月30日

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