あらすじ
憧れの建築士・天木悟に近づきたい。
そう思って横浜の大学の建築学科に入学した織家紗奈。
早速天木がゲストで参加する講義に参加したものの、
壇上にいたのは天木だけではなく……。
しかし講義終了後、織家は天木から「君は見える人だろう?」と声をかけられる。
そして幽霊が見える力で「事故物件調査」のバイトをしないかと誘われ……。
若手天才建築士の裏の顔はなんと、「心理的瑕疵」を取り除く建築士!?
天才とその助手の事故物件事件簿!
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Posted by ブクログ
建築士×助手の事故物件事件簿という設定を知り、面白そうだなと思ったのと、表紙の天木の顔がカッコよかったため読んでみた作品。
事故物件調査でまるで探偵のように事件を解決する建築士の天木×霊が見える助手の織家という最強のコンビが結成された。
これは、面白いシリーズが始まった。
次回は、「白い家」についての謎が明らかになると言うので、次回作も楽しみです。
事故物件に抵抗のある人は多いと思う。もちろん私も、いくら家賃が安くても、事故物件に住みたいとは思わないなぁと思う。
やっぱり、ホラー要素もあり、事故物件はコワイと改めて思いました。
そんなことを思いながら、読みはじめたが、実際の事故物件の間取り図も掲載されています◎
実際の物件を想像しながら読めるので、頭に入りやすかったです!!
スラスラ読めるので、是非おすすめです!
Posted by ブクログ
事故物件の解決に携わっているし、オカルトに詳しいのに嫌いだと言い切る天木。
普段の言動も変人なので油断していたら、後半で明かされた件で、そりゃ嫌いにもなるわなと納得。
そして、事故物件に詳しくならざるを得なかった点にも納得。
そんな天木に巻き込まれてしまった織家ちゃんを気の毒に思いつつ、彼女の実家もまたオカルトに関わる謎が。
必然だったか。
彼女の実家に限らず、作中に出てくる事故物件は冗談抜きで怖い案件ばかり。
『木目の家』は命の危機があったという面でも怖かったし、『望まぬ同居人』はオカルトより怖いのは……な案件で別の意味で背筋が凍るという。
また、どの案件も予想外のオチ(二段構え)が来るので、そこも面白かった。
ただ一方で、毎回建物の見取り図が出てくるが、作品の読み解きにあまり必要なかったので(本文の説明で十分分かる)見取り図を絡めた展開が欲しかったなあと個人的には思った。
また今回では解決しない点、織家ちゃんの母親の件も最後の最後でご都合主義感もあったので、ちょっとモヤモヤしてしまって勿体無いと感じた。
次回ありきでしょうか。