あらすじ
刺客、襲来。あなたに会いに、やってきた。
”変身”できたら給料三倍。
極限の試練の結末は――!?
宇宙人の力を発現させるべく特別訓練に励むスミレ。
変身のため、死を覚悟して害獣・ダスキンの熱線を受けると決めたスミレだったが、
攻撃をためらうダスキンの前に謎の少女が現れて……!?
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Posted by ブクログ
キヨハルへの叛逆が想像していたよりも刃が立たないものだった事に驚き…。ここまで力量差が有るのか
彼我の力量差はそのままスミレが思うが儘に自らの意思を行使する余地が限られているのだと示すものと成るね。スミレとダスキンがキヨハルより弱いならしがらみから逃れる術もない
ダスキンがそれでもキヨハルに逆らったのはしがらみから逃れる為に最後の一歩まで抗い続ける気概を示したものとなったけど、そんなタイミングでとんでもない存在が現れたね
というか、こういう存在ってもう少し後の段階で現れる敵じゃないの…?
スミレと同じように熱線を放ちダスキン並の怪力を持ち、そして人間とは思えない耐久力を持つ
コハルはどう考えても人間のカテゴリに収まらない存在。彼女がスミレを近しい存在と捉えているのも納得の人外さ。ただし、スミレとコハルの根本的な違いは意識的に人間を辞めているかどうか。コハルはトリッキーな言動に現れるように人間らしさを自ら捨てている。対してスミレは怪物の見た目になっても人間らしく在る為にライデン社に勤めながら普通に生活しようとしている。また、過剰なまでに人助けをしようとする姿勢も彼女が人間を止めようとは考えていない証拠
スミレとコハルは似ているようで違う。だから両者はぶつかる事に成るし、コハルがどれだけ自分はスミレと同じだと言ってもスミレにそんな言葉は通じない
ただ、スミレ側に問題が有るとすれば己の力を全く制御できていない点か…
それだけに夢想のような世界の中でスミレが力を制御できるよう変えた存在の特異性が際立つね。これまでスミレはエイリアンに与えられた力を使いこなせていなかった。それがライデン社におけるスミレの扱い難さに直結していた
なのにまるで常識を書き換えるようにスミレの在り方を再び変えてしまうなんてとんでもない事をしてみせたね
あれ、何処からアクセスしていたんだろう…?てか、仕草や見た目がキヨハルに似ているのはどうして……?
兎にも角にもスミレは書き換わった。それこそバージョンアップされたかのように。ならばスミレに似ていたとしても旧型のままなコハルが敵うわけがなく
最終的に両者の実力差はとんでもない規模となっていたようで
懸念だったライデン社からの評価、力を制御できるかという点は無事にクリアできた事でなんか色々と不問となった印象
逆に制御された状態でも力が大きすぎて今度は別方面の苦労が生じそうな気もするけど
ただ、力というものは大きければ大きいだけ代償を求められるもの。ハヅキの身体に生じつつ有る異常はそうした点を象徴しているかのよう
それでもスミレもハヅキも普通の人間のように暮らしている。今はそれが赦されている
それだけに再び接近してきたコハルや彼女の保護者らしきキンピラ野郎の登場は2人の生活にどのような影響を与えるのだろうね?