あらすじ
都市伝説が実体を持ち、人に危害を加えるようになった“新種の怪異”。
その存在は政府によって極秘として取り扱われ、“偽の月”を見ることができるごく一部の人間たちだけが認知できる。
国内の被害者が急速に増加する中、怪異に立ち向かう方法はたったひとつ――物理攻撃だった。
怪異駆除の専門業者・唐木田探偵社新入社員の〈ネズミ〉は、入社早々、同僚たちからあらゆる戦闘方法を叩き込まれ、実戦に駆り出される。
最前線の戦闘班は10年生存率25%といわれ、生き残っている現メンバーたちも、特殊な事情を抱えた問題児だらけだった。
ルール無用に襲いくる怪異に命からがら立ち向かううち、同僚たちとの間にも不思議な絆が芽生えるが、依然として怪異の被害者は指数関数的に増えるばかり。
果たしてネズミたち探偵社の面々は、怪異急増の原因を突き止められるのか――。
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Posted by ブクログ
普通の人では見えない月が見えた。それから怪奇現象を解決しないと死が待っている。
月が2つ見えてしまった事によって、都市伝説の怪奇を退治する「唐木田探偵社」に否応なしに入社させられた「ネズミ」。裏方ではなく、前線で戦う調査部を選んだ。調査部のメンバーにはどうしても戦わなければならない理由があり…
都市伝説×バトルアクションで中々ハードな展開でした。ネズミが満身創痍になっていくのが痛々しかったけれど、徐々に頼もしい存在に成長したのが救いでした。
Posted by ブクログ
今時というか新しい感じのアクションホラー小説。怪異に襲われ救われた探偵社へ入って退治していく、ありがちな始まりだけど、訓練とがやたらリアル。軍事的な武器の知識が細かいし怪異の殺し方など斬新。単純なバタバタ劇でない。
特殊な能力でなくて普通に銃や刀で倒していく。お札や魔法はなく力業なので、主人公もドンドン身体が損傷していくのも現実的。
途中でおかしな展開になっていくのだが、主人公ととも読み手の自分も騙されてしまう。あれ?そんなんだったっけ?
冒頭に少しかじっていた説明が思い出される。
怪異もよく聞く有名どころなんだけど、今風のデジタルチックでやたら強い。いきなり雄馬がやられてしまったのは衝撃。回想に入って行くたび一人ずついなくなってしまうのかと思わされた。どのキャラも刹那的な生き方に見えるけど背景が骨太なのでこちらもリアルに感じる。
ラスボスは予想はついていたけど、少しずつナギの変化もみられ良い感じの終わり方。続編も出たらいいな。
Posted by ブクログ
えげつない殺し方で、グロい。
探偵社の調査部の面々は、ぶっ飛んでいる人が多い。まさに適材適所。
初めは、見えるようになってしまった人の生き方がいきなり決められてしまうことに釈然としなかったが、それぞれの抱えている事情を知ると、それで救われる人もいるのかと納得。
思い出女、はなこさん、異界駅、ババサレ、ターボババア、くねくね、Another、そして姦姦蛇螺。知っているものもいれば知らないものもいて、ホラーが苦手な者としては、どこまでが一般的なものなのかわからない。
Anotherとか、もうアレしか思い浮かばないし。
姦姦蛇螺は、先日読んだばかりの本とシンクロしてしまった。