【感想・ネタバレ】誰が勇者を殺したか【電子特別版】のレビュー

あらすじ

魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。
かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。
「何故、勇者は死んだのか?」
勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。
王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。

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ラノベ読者でない方にもおすすめしたい傑作!

勇者は魔王を倒した。だが同時に帰らぬ人となった。
なぜ、勇者は死んだのか。
魔王が殺したのか、それとも仲間なのか……。

他作品ではあまりない珍しい切り口で描かれるファンタジーミステリ!

魔王が倒され、落ち着きを取り戻した王国は、亡き勇者の偉業を文献にまとめる事業を開始。
魔王討伐の旅を共にした仲間をはじめ、勇者とゆかりある人物へのインタビュー、そして彼らの視点による回想を挟みながら物語は徐々に核心へ。

読みやすい文章ながら、登場人物たちの心情描写や物語の構成の巧みさに唸らずにいられない。
そして充実の読後感。

本作の著者、ライトノベルというジャンルで「本屋大賞」の受賞を目指しているとのことだが、これ本当に狙えるのでは?
老若男女問わずおすすめ。

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ネタバレ 購入済み

物語の構成力が凄い!

話の内容も好きでした。
良い話を読んだときの心地よい余韻が心に残ります。

#泣ける #感動する #エモい

1
2023年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルのインパクトと、高い評価に惹かれて購入。
序盤は、仲間たちが勇者について語る場面が多く、その人となりが少しずつ見えてくる構成でした。ただ、個人的にはその部分はやや長く感じました。
中盤でミステリーっぽい部分と、過去の話から現在になった辺りから、一気に面白くなった。
タイトル回収もしっかりしていて、その意味が一つではなくいつもあるのが良かった。
すでに2巻目も購入済みなので、このあと読むのが楽しみです。

0
2025年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめミステリによく出てくる本で興味を持ちました。
でもミステリ…では…無いかなー。

伏線回収とかそういうのを楽しむ本ではありません。

でも内容は良かったです。

読み終わったあとは、パーフェクトではないし年齢とともに衰えていく自分にも、がんばってやり遂げられることがあるのでは?とやる気になれました。

生きているうちは諦めてはいけない。

ラノベなので読みやすいし、なんと言っても最終的には晴れた青い空のようなスッキリした気分になります(๑•̀ㅂ•́)و✧

0
2025年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「葬送のフリーレン」以降魔王討伐アフターストーリー系が増えたような気がするな、これもその流れかな、と思いつつ、勇者が殺されたというキャッチーなタイトルに惹かれて読み始めた。

勇者の人柄も好ましいし、真相も面白かったが、ミステリというほどではないかな…?
あと真犯人?についてもう少し掘り下げが欲しかったような気がする。唐突に出てきて上手く感情移入できなかった。
続刊があるようだから、そこで詳しく語られていくのだろうか。

0
2025年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

魔王を倒した勇者が、魔人に殺され帰らぬ人になった。魔王を倒すほどの力を持った勇者がなぜ殺されたのか。
彼のパーティーであったメンバーから話を聞くスタイルで次々と見えてきた真実を紐解く話。

続きが読みたくなるようなわくわくした気持ちでページをめくる手が止まらなかった。
ストーリーの構成上、様々な話が断片的に語られるのだけど、それが逆にスピード感があって面白さが加速していく感覚。

タイトルが何重にも意味を持たせていて、それがこのストーリーに深みを持たせていた。
誰かを勇者として祭り上げることで、勇者が殺された。というだけでも充分面白いのに、更に明かされる勇者の正体や、そもそも勇者になるのは結果論であるという世界の構造。しかもパーティーメンバーが3人称を使い分けていると聞いては、もう読み返したくなってしまう。

魔法使いで気難しいソロンが、勇者に魔法を教えることで彼を「たった一人の友人」と評していたのに胸が熱くなった。

0
2025年09月20日

匿名

ネタバレ 購入済み

めちゃ面白い!

読むまでは人間関係ドロドロのミステリーな感じだと思ったけど、みんな良い人すぎるわ!普通にびっくりの真実だったわ!個人的にソロンめっちゃ好きだわ!

#アツい #ほのぼの #癒やされる

0
2024年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリー仕立てのちょいとビターなファンタジー。
連載中の漫画が面白かったので、出張用に空港で既刊3巻購入。読みだしたら止められない。ええ、出張中に3巻とも読みきりましたよ。

勇者パーティは魔王討伐を果たした。しかし勇者は斃れ帰還することはなかった。そして4年後、勇者の伝記編纂のため、かつてのパーティーメンバーにインタビューが行われる。「誰が勇者を殺したか?」


大神と呼ばれるOS上で、アプリである魔族の神と人間の神が、それぞれの眷属を使ってライフゲームをやってる感じ。なのでOSである大神の恩寵、治癒は魔族、人間ともに使用可能。
魔族は明らかに外見、知性が異なる種族が混在している。高等魔族である魔人は噓をつかない、また戦士として高潔で武士の様。一方ゴブリン等は二足歩行の獣の様。
魔族は性差が見られないので、繁殖方法は人間と異なる。何を食べるのか、社会や文化も全く不明。飛行する魔物の描写がないので、魔族は支配地域からたぶん徒歩でやっけくる。戦争描写はほぼないのだけど、14-15世紀のイメージで非対称戦争やってる感じかなと勝手に想像。
人間の神の恩寵、巻き戻しはやっぱりチートすぎ。
つらつらと考えてしまいますが野暮ってもんですね。

勇者の行方は仲間たちだけの秘密にして、帰還しなかった方が味わいがあってよかったかなあ。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

p.172
わたしたちはみんな弱くて卑怯者だ。自分たちは何もしないのに、勝手に期待して、勝手に失望して、勝手なことを言う。

面白かったです

0
2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと気になってた作品。
読み始めたら一晩で読み終わってしまい、深夜特有の充足感に満たされている。

面白かった!
ミステリーかなと想像していたら、壮大なファンタジードラマだった笑
非常に読みやすい。一章が短く、必要最低限で文章に蛇足のないのが良かった。
根本的な設定はザ王道なのに、構成を変えるとこんなに面白くなるのかと脱帽。
タイトル回収も秀逸。

主人公に共感しやすいところと、継続した努力というメッセージ性も良かった。
40歳を超えて作家になった作者のあとがきに最後の衝撃を受け、自分も再び書いてみたいと思った。

0
2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SFミステリー
勇者の仲間たちが勇者の死について隠している。

王女様は魔王討伐後に帰ってくるはずの勇者が死んでしまったと聞いて勇者の仲間にインタビュー

勇者はなぜ死んだのか、仲間のインタビューから勇者の学生時代、旅の様子から紐解いて行く

ザック
とにかくいい人すぎる
弱い力でもコツコツ魔法当てたり、少しずつダメージ与えて敵を倒す。テトリス得意そう。野球は絶対イチローとか職人タイプが好きそう

レオン
真面目すぎる。職場にいたら頭良すぎて近づけないタイプ。頭よし、剣の腕よし。ゆえにみんなのこと見下してるが、努力するザックを勇者と認めたいいやつ。
野球では大谷とか好きそう

マリア
ドS。優しくはない。周りの人に期待せずにニコニコしてる。才能があるゆえに孤独、大変そう。
野球では中村剛也とかぽっちゃりした人好きそう

ソロン
一番いいやつ。
人を見た目とかでなく、中身でみてるいいやつ。
エピローグのお菓子屋さんの話しでほっこりした。いいやつ。
野球では広島カープとか地元愛強いチーム応援してそう。球場には行かないけど、DAZNでしっかり毎試合見てそう

0
2025年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初のライトノベル。まずタイトルのインパクトに惹かれた!
そして肝心の中身も仕上がりすぎていて、あっという間に読み終えてしまった…。
『誰が勇者(アレス)を殺したか』は、勇者に選んだ巫女であり、最後の闘いの前で見殺しにしたザックであるが、きっとそれは必要な選択であっただろう。そして、アレスも、シェラも、その選択を恨んだりしないだろう。血は繋がっていなくとも、大切な兄弟、大切な息子なのだ。
作中にも書かれていたとおり、「勇者なんてなるものではない」のだと気付かされた。メリットデメリットで考えると、あまりにもデメリットだらけ。そして、周りの人がどれだけ人任せで、傲慢なのかも。
『本物の勇者』が死んでいなくて本当によかった!『還らぬ』ではなく、『帰らぬ』にしているのも後で気付いた…。続編が楽しみ!

0
2025年10月11日

匿名

ネタバレ 購入済み

魔王討伐後、帰国することなく勇者は死んだ。誰が勇者を殺したのか。インタビュー形式での語りとそれぞれの視点で徐々に見えてくる真相に惹きつけられます。
ファンタジーとミステリーとミックスさせたようなお話でラノベだけあって大変読みやすく読後感も良い。主人公の努力家なところに周囲が感化され、意識や行動の変化や魔王討伐など大きな事も成し遂げられる様などは読んでいる読者も勇気づけられます。その裏での主人公の葛藤や勇者の死も、これがないとあの結末にたどり着かないのかと切ない気持ちになりました。

0
2025年04月22日

ネタバレ 購入済み

深いです

誰が勇者を殺したか。直接、間接的に勇者を殺した人は多い。魔王を倒した勇者が、何故殺されたのか。勇者の旅が終わって数年後、旅の仲間達にインタビューするところから始まるお話です。切り口が面白く、最後まで一気に読みました。

#エモい

0
2025年04月18日

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