あらすじ
利恵が結婚したとき、夫は専業主婦を望んでいた。彼は一流企業のサラリーマンで、利恵は小さな会社の事務職。それでも仕事はつづけさせてほしいと希望した。夫は不承不承認めたものの、その代わり「家事はいっさい手を抜かないこと」と約束させられる。利恵は職場でのキャリアなどいろんな犠牲を払いながら、その約束だけは守る。息子が生まれたあとも仕事はつづけるが、家事も子育ても、夫は一貫してなにひとつ手伝わなかった。息子は優しい子に育ち、大手電気通信会社に就職。同時に家を出てひとり暮らしをはじめる。何もかもが順調だが、利恵は夫とのアンバランスな関係に疑問を持ち始め、卒婚を提案し、1年間利恵は「猫目荘」で一人暮らしをすることになる。利恵が猫目荘を知るきっかけとなったマンガの著者・結芽との出会い、そして過去を背負って生きる新井と話すことで、妻や母になる前に自分が好きだったことを思い出していく。
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Posted by ブクログ
結婚、パートナーシップ、僕には縁のない事なので完全にフィクションとして楽しんでいましたが⋯深い話でした、いろんな年代の方々に読んでほしいなと思います
⋯⋯⋯きりたんぽが食べたいデス
Posted by ブクログ
夫に卒婚を提案し、まかない付きの下宿屋「猫目荘」に引っ越してきた利恵。
今回のテーマは「結婚のあり方」
卒婚、事実婚など色々考えさせられました。
今の時代ならではの一つではない結婚観で、それもありなんだなぁと。
利恵自身、仕事を持っているからこその辿り着いた答えに納得でした。
Posted by ブクログ
今回は新しい店子の利恵さんを中心にした話。
結婚という関係性のこれまでとこれからについてがメインテーマになるのかな。
自分自身が結婚することや子供を産み育てる事を重要視していないので、出てくるそれぞれの考え方に驚いたりする事は無かった。
親戚の宴会で男達が全然動かないのも分かる。でも、一言「自分で取りに行け」と女側も言えば良い。私は言い続けたぞ。その後面倒臭いやつ扱いされているが、煙たがるような親戚と会う事なんて今後は葬式くらいだ。
でも、アンナさんの同居生活における3つのルールはなるほどなぁと、思った。
ただ、それを実践するのは難しそう。特に掃除。
…難しそうと思っている時点で共同生活できない部類なんだな、私は。納得。
作中に出てきた『ふたりで生きる』のエッセイが本当にあれば読んでみたい。スピンオフみたいな感じで出してくれないかなぁ。
賄いつきの下宿って楽そうだけど、確かに自分で料理できないと好きな味付けができないので辛くなるかも。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
今作の主人公は、夫に卒婚を提案した50歳の久住利恵。
結婚して出産、育児を終えて自分を取り戻そうともがき、夫と離れて考えるために猫目荘にやって来た。
結婚というもの、結婚、夫婦というあり方。
事実婚、パートナー、同居。
夫婦別姓のことなども触れながら、他人と暮らすことについての様々な価値観が描かれていました。
猫目荘の住人や出会った人達の考え方にふれて、利恵は自分がこれからの人生をどのように生きていきたいかを見つけます。
結婚のかたちは人それぞれだと私は思っています。そして、幸せのかたちや価値観もそれぞれ違って当たり前だと思っています。
色んな考えがぶつかる中、自分の幸せをつかめていけたら良いな〜と思います。
明るく軽いタッチで読めるのですが、いろんなことを考えさせられた作品でした。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
格安家賃の下宿屋「猫目荘」。まかない付き。
テーマは結婚?
事実婚、卒婚、さまざま。
結婚のカタチにこだわらないパートナーシップ時代、価値観への提起?