あらすじ
※本書はリフロー型の電子書籍です
【ChatGPTはブームではない。テクニウムがもたらすゲームチェンジに備えよ!】
2023年は生成AIに関するニュースが毎日のように報じられていて、技術のトレンドも最新の状況も猫の目のようにくるくると変わっています。しかし、じっくり腰を据えて見渡してみれば、いま起きていること、そしてこれから起きることは、「検索」から「生成」という大きなパラダイムシフトであると捉えることができるのです。生成AIはブームではありません。新しい時代の幕開けなのです。本書では「検索から生成へ」といたるパラダイムシフトはなぜ、どのようにして起きたのかを歴史的背景から紐解き、これから起きることはなにかを考えていきます。
〈目次〉
序 ~まえがきにかえて~
プロローグ 検索の時代
検索以前の時代とインターネットの誕生/人力によるディレクトリ検索/自動で探索するロボット型探索/「そんなに検索精度が高いと儲からない」/KPIは顧客滞在時 …ほか
第1章 生成AIとはなにか?
コンピュータとAIは真逆の存在/説明なしで学ぶ人工ニューラルネットワーク/巨大化することで性能を飛躍的に向上させた生成AI/生成AIの性能を決定づけるデータとバイアス …ほか
第2章 テクニウムがもたらす未来~知恵を合わせる能力~
AIが急速に進歩した理由/Microsoftはなぜ大学生に負けたのか?/ファミコンから始まったゲーム機戦争/PCとMac、GPUの共進化/WebサービスとWeb2.0/強化学習×大規模言語モデルがChatGPT …ほか
第3章 民主化された生成AIが世界を変える
大規模言語モデルが民主化されるとなにが起きるのか/生成AIの法的な問題/倫理的な問題/データ中心主義(データセントリック)/表現手段としてのAI/プログラムを書くAI …ほか
第4章 生成AIでビジネスはどう変わるのか
生成AIでプロジェクトを管理するコミュニケーションと生成A経営者と管理職を助ける生成AI/中小起業こそ生成AI導入のメリットがある/生成AIで変わる人事/生成AI時代の組織とは …ほか
第5章 生成AIの可能性
コミュニケーションと生成AI/エンターテインメントと生成AI/プランニングと生成AI/仕事と生成AI/新しい働き方と生成AI/教育と生成AI/高齢化社会と生成AI
おわりに 「永続する未来へ」
〈本書の内容〉
生成AIでビジネスはどう変わるのかを事例とともに考察するほか、「生成の時代」をヒトはどう生きるべきかまでを人工知能研究の第一人者が解明!
〈著者プロフィール〉
清水 亮(しみず・りょう)
新潟県長岡市生まれ。AIスペシャリスト。プログラマーおよび上級エンジニア経験を経て、1998年に株式会社ドワンゴに参画。2003年に独立し、以来20年で12社の設立に関わるシリアルアントレプレナー。2005年、IPA(情報処理推進機構)より「天才プログラマー/スーパークリエータ」として認定。2017年、2018年 内閣府知的財産戦略本部「新たな情報財検討委員会」委員。2018年から2023年 東京大学客員研究員。2019年、2020年 一般社団法人未踏とNEDOによる「AIフロンティアプログラム」メンター。著書に『よくわかる人工知能』(KADOKAWA)、『はじめての深層学習(ディープランニング)プログラミング』(技術評論社)、『最速の仕事術はプログラマーが知っている』(クロスメディア・パブリッシング)、『プログラミングバカ一代』(共著、晶文社)がある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
生成AIが出てくるずっと以前のパソコンのスタートから解き明かしている。このあたりの物語もおもしろい。そして、それらの歴史を踏まえて今のAIを考えてゆく視点もひつようなのだろう。
第3章から最終第5章も読みやすい記述となっている。多くのヒントが得られる。
Posted by ブクログ
分かりやすかった。面白かった。
いや、「分かりやすい」は言い過ぎた笑
このての本は「どうせ分からないだろう」という
前提で読んでます。
それにしては分かりやすかった、という事です。
ファミコンとかのストーリーもあって、
興味深く読むことができました。
Posted by ブクログ
元ドワンゴの清水亮さんによる生成AIの解説本。幻冬舎新書から同種の本を出したばかりのところで内容に違いはなさそうな気がする。
インターネットの誕生から生成AIまでの歴史が振り返られた後、生成AIで何ができるのかが語られ、実際のプロンプトとその結果が紹介される。
本書の良さはその辺りよりも、清水さんが語る未来のAI像で、人間の生き様を残してくれる存在としてのAIのあたりだろう。ガンで死んだ奥さんの声をAIを使って復活させ、新曲を歌うAIアーティストの例など、もっと高度になれば最愛の人を完全に置き換えることができるかも知れないわけで、そんな世界は案外遠くないかも、と思わせる。
紹介されているツールとしてchatpdfは便利と感じた。
Posted by ブクログ
コンピュータの過去と未来を豊富な経験・知識・調査でまとめた一冊。ブラックボックスとして捉えるのではなく、経緯を含めて理解したいなら読む価値がある。
私は工学部情報処理工学科を卒業したが、本書の内容には懐かしさを感じるとともに、事実をきちんと押さえており、丁寧な仕事だと感じた。
著者の経験に基づくUber Eatsの部分も、一般的な情報ではなく、内部の視点から見える内容で非常に興味深い。
生成AIの紹介パートも基本的に同様の流れを持つ。さすが専門家だけあり、重要なポイントを押さえつつ無難にまとめてある。普段はかなり高度なことを行っているのだと思うが、本書では初心者にもその特異性をしっかりと伝えている。
総じて、想定読者への配慮が非常に優れている。コンピュータを今から学ぶ人にとって、歴史を学ぶ良い機会となるだろう。過去を知ることが有用な場合も多く、その際には本書が時代背景等を教えてくれるだろう。
Posted by ブクログ
インターネットが検索というところで、パラダイムシフトを起こしたものを、この次のパラダイムシフトとして生成 AI であるというロジック。
話としては同意するので面白いかもしれません。
Posted by ブクログ
2023.12.20 やはりAIはとても興味深い。一冊読んだ程度で何もわからないが、どこかワクワクするし興味をそそられる。やはりすごく可能性のあるものなんだろうなぁと、漠然とではあるが感じる。