あらすじ
花井ゆきは孤独に育ち、結婚後も家族のために尽くすが、常に愛に飢え孤独に生きていた。
誕生日を一人で祝った翌日、目が覚めたら幼い体になっており、茶色の髪に栗色の瞳をしているモニカ・タウストという男爵令嬢になっていた。
それからずっと貧しいながらもタウスト男爵家の娘としてモニカは愛されながら育った。
ある日、わけあってタウスト男爵家でお世話をしたベルトーナ伯爵家の王都の屋敷にお世話になることになった。
そこでは、伯爵夫妻にかわいがられ、美食家と名高いベルトーナ伯爵のために、日夜、おいしい料理やお菓子を作っていた。
そんなある日、ベルトーナ伯爵の計らいで夜会への参加を提案されたモニカは、無下に断ることもできず参加することを決意する。
夜会では、人見知りの上に転生していることを秘密にしていたモニカは、なるべく他の貴族との交流を避けつつも、王宮で出される料理を楽しんでいたのだが、令嬢らしからぬ食べっぷりがきっかけで、王子であるジルベルト・スフォルツァに興味を持たれることになった。
王子はとある秘密を抱えており、これまで笑うこともなく孤独に生きていた。
「君の料理が気に入って? あの食い道楽のベルトーナ伯爵が?」
ある日、モニカの料理を食べる機会を得て、彼女と交流を重ねることで少しずつ王子の心にも変化が現れるーー。
美しく有能で、真面目な王子と食べることが大好きな転生者のモニカが、すれ違いながらも互いに少しずつ心を寄せ合い……。
『愛されることを知らなかった食いしん坊姫【完全版】2』には「初雪」~「【番外編 この世界は美しい】」を収録
感情タグBEST3
ほわほわ
2巻はお互いの想いが通じ合った後の話なので、安心して読めました。ちょっとハラハラするところもあったけど、概ね、ほっこりニコニコの連続でした。
美容室ごっこ?のモニターになった侍女さんの心のつぶやきが面白かった。
何度も読み返したくなります
作者さんの他の作品から、この本を見つけ、本当にラッキー😃💕 周りの人に対しての主人公の優しさに何より癒されます。もの作りの様子も本当に楽しそうで、私も何か作ってみたいなあと思うくらいです。
匿名
食いしん坊姫
「食いしん坊姫」という題名に親近感。ヒロインは、特に美人でななく普通の日本人の転生者。幸せではなかった前世のやり直し、転生した女性の体を労りながら生きていく。ちょっと、今までにないヒロインでした。とても素敵なお話しで、生きること、愛することを考えさせられました。
最後の番外編で泣かされました。最後まで暖かいお話でした。前世の知識を活かしつつ楽しく優しく長生きする事を目標とした食いしん坊姫の人生の話は素敵です。
匿名
絵本やレシピ本、ハンドクリームにお化粧品。教会の不正の摘発に人々を弾劾するような権力者の横暴を止める法律の発布。
食いしん坊姫は王子さまとラブラブになって、自分達だけではなく皆が幸せになれるように生きていく
ほのぼのするお話
題名と挿絵のとおりのお話です。
この作家さんの作品には、逆境の中でも努力して、やれることは自分で取り組んで直向きに進む女性が登場して元気がもらえます。
今回は食いしん坊さんの女性が登場するので、いろいろな料理が登場してお腹がすきます。
自分でも挑戦しようかな?と思えますす。
主人公の人物造形がほっこりしているので癒されますね。