【感想・ネタバレ】隠居おてだまのレビュー

あらすじ

老舗糸問屋・嶋屋元当主の徳兵衛は、還暦を機に隠居暮らしを始めた。
風雅な余生を送るはずが、巣鴨の隠居家は孫の千代太が連れてきた子供たちで大にぎわい。
子供たちとその親の面倒にまで首を突っ込むうち、新たに組紐商いも始めることとなった。
商いに夢中の徳兵衛は、自分の家族に芽吹いた悶着の種に気が付かない。
やがて訪れた親子と夫婦の危機に、嶋屋一家はどう向き合う?
笑いあり涙ありの人情時代小説『隠居すごろく』、待望の続編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自他共に認める意固地な性格の徳兵衛
それも随分と和らいでいるのは、孫の千代太と隠居先で出会った人たちのおかげだろう
なのに娘の一大事を自分以外の家族皆は知り、自分はのけ者にされていたと分かればやはりいい気持ちがしなくて怒るのは理解できる
何より徳兵衛のことを思うと可哀想で…(でもこの事態も本人の意固地さが招いたもの)
勘当騒ぎや離縁はどうなった?と気になるものの、徳兵衛夫婦は大丈夫そうなので一安心かな

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『隠居すごろく』の時も思ったけれど、やっぱりこのシリーズは好きじゃない。

西條奈加作品にも関わらず、登場人物が薄っぺらくて魅力がよく分からないし、何より徳兵衛が読んでいて気分が悪い。
一家総出でお楽と秋治のことを内緒にして上手く事を運ぼうとしたのも徳兵衛の自業自得なのに、離縁だなんだと結局誰も幸せにならない結末。

続編がありそうな終わり方だったけど、ちょっと読むのはしんどいかな。

0
2025年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元凶は徳兵衛である。
面倒事とばかりに家族と向き合ってこなかったくせに、文句は言う。しかも、物事の決定権を持っているだけに始末が悪い。現に今回の騒動でも、癇癪の後に暴走したものの誰も止めることはできなかった。
「どうせ話が通じない」そう思うのも当然のことだ。不器用なだけなんだから除け者なんて可哀想とかいうレベルではないだろう。
ただその上で思うのは、相手は力を持っている、画策しても失敗したら元も子もないということ。大切なことは、やはり正攻法で主張するべきなのではないか。それでうまくいかなければ、出るとこ出るとか決別するとか二の矢三の矢を放つのがよろしいかと。
それは、はだかの王様になっている相手の為にもなるはず(まあ徳兵衛は自覚があるのに直せないようだが)。混乱の中、立て直して筋の通った対応をしたのは秋治。ここだけは希望が持てました。

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2023年07月15日

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