あらすじ
家族から虐げられる伯爵令嬢マルグリットは、王命で敵対する公爵家の次期当主ルシアンと政略結婚することに。
「お前を愛するつもりはない」
「わたしも愛する気はありませんので、どうぞご心配なく!」
「……」
冷遇されても明るく振る舞うマルグリットにルシアンは次第に心を開き、妻を愛するようになるが――不器用な二人のすれ違いは続いていき!?
【電子限定特典付き】
書き下ろしSS『海の一日』収録!
感情タグBEST3
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よかったねぇ
作家さん買いです。
王道と言えば王道ですが、この作家さんらしく細やかな心理描写がされていて、5回くらいマルグリットを思ってじわっと泣きそうになりました。
ルシアンが真っ当な人でよかったし、公爵家の人もみんな拗れてるけどいい人ばかりで、切ないやらもどかしいやらでした。
1番怖かったのはノエル殿下でしたね…。
いつも笑顔の人が1番怖いのよとしみじみしました。
イラストもよかったです。
ほっこり。
じれったい
はじめはどうなるのかと思うほどの悲しさ。
ヒロインがそこに気付かないことがまた切なくて。
少しずつ、いろいろ変わり始めて。
焦れったくてヘタレだと思ったルシアンさま、頑張った!
めでたい。
Posted by ブクログ
実家での扱いが酷すぎたせいで、宿敵ともいうべき相手の家に嫁いでからの嫌がらせにノーダメージのマルグリット。
強い、強すぎる。
何だったら嫌がらせに対して甘いと評価を下すほどの余裕ぶり。
実家にいるより余程幸せに暮らせていると本心から言えちゃうほどである。
強いというより、もはや怖い。
一方の結婚相手のルシアン。
お決まりの「お前を愛するつもりはない」の台詞に「わたしも愛する気はないので、ご心配なく」と笑顔で返されてぐうの音も出ないという。
逆に虐げられてもへこたれないマルグリットに気付けばころころ転がっていき、彼女の実家での扱いを知ってからは溺愛モードに突入。
ただし恋心に無自覚のまま……え、無自覚のままであの溺愛っぷりだったの。
そんな二人のラブコメディ、うん、ラブストーリーというよりはラブコメディと言っていいだろう。
二人の互いの価値観の違いからくるすれ違いがもどかしくもコントを見ているようで面白かった。
マルグリットは実家での扱いのせいで妙にたくましく少々の悪意はなんのその。
それでいて好意を向けられることに慣れていないため、ルシアンの照れ隠しの言動の数々を嫌われて避けられていると判断。
ルシアンはルシアンでマルグリットにまるで相手にされていないと勝手に落ち込むこと多数。
途中からは完全に両片思いでしたよ、あなたたち。
すれ違っていることに互いに気付いておらず、でも周りから見ればバレバレなので、もどかしく思っていたことだろう。
特に二人のご友人たちは。
この二人も何だか恋愛フラグが立ちそうなので、この二人の話も見てみたいなと思いつつ閑話休題。
マルグリットが実家の面倒ごとを押し付けられていたこともあって意外に優秀だったことも、後々の展開に役に立った。
あれだけマルグリットを毛嫌いしていたルシアンの母すら圧倒し、最終的にはとんだ拾いものだと認めるほど。
このお義母様とマルグリットの対決も見もの。
そりゃ腰も抜かすだろう……耐性強すぎですマルグリット。
互いに別の理由で恋愛下手だった二人が政略結婚で夫婦になってから始まった初恋物語。
コントのようなすれ違いを楽しみつつ、最後はちゃんと結ばれてのハッピーエンド。
結婚式ではちゃんとできなかった儀式もこなしてのラストも見ものです。
願わくば、前述通り、二人のご友人の話も読みたいのでスピンオフを是非に。
王道ストーリー
実家で冷遇されていたヒロインが政略結婚で嫁いだ先で夫であるヒーローに「愛するつもりはない」と言われてしまいます。婚家での嫌がらせも実家を考えれば可愛いモノと物ともせず過ごすヒロイン。そんなヒロインにだんだんと惹かれていくヒーロー。王道ストーリーでした。実家は策略が失敗し勝手に自滅していくのでスッキリします。
Posted by ブクログ
コミックスを読んで続きが気になったので原作を。
漫画よりも義母ユミラの嫌がらせが強いです。でもマルグリットは実家でもっとハードな嫌がらせを受けたいたのでへっちゃらです(笑)。
ルシアン父がユミラと向き合うことによってお互いの誤解がとけて良かった。これもマルグリット効果。
しかしマルグリットの父と妹はアホすぎます。特に父。
そんなことではド・ブロイ家に敵わないのは明白。
マルグリットが自分への好意に鈍感すぎてルシアンの気持ちが届きません。届いたら届いたで挙動不審なマルグリット。
これからの若夫婦の活躍が楽しみです。