【感想・ネタバレ】あわのまにまに【電子版特典付き】のレビュー

あらすじ

「好きな人とずっといっしょにいるために」、あのとき、あの人は何をした?
2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちをとりまく真実。

あの時代、確かにそうやって、わたしたちは生きていた。
隠されていた「わたしたちの秘密」を理解したとき、あなたは平常心でいられるか。

『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞した著者が放つ、生き方、愛、家族をめぐる、「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス。


〈全6章〉
1 二〇二九年のごみ屋敷
2 二〇一九年のクルーズ船
3 二〇〇九年のロシアンルーレット
4 一九九九年の海の家
5 一九八九年のお葬式
6 一九七九年の子どもたち


【電子版特典】
著者書き下ろしエッセイ「流れゆく時間の中で」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
内容はすごかったけど、、
先が気になってどんどん読んだ。
色んなびっくりする展開が出てきたけど、10年追いかけてプロポーズまでした人の妹と結婚するっていう、妹夫婦に1番ぎょっとした。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

複雑な人間関係が少しずつ解き明かされていく。読み終わって家系図を書いて頭を整理しいろいろ考えた。もう一度最初から読むと新しい発見がたくさん。指輪の餃子ロシアンルーレットは改めて読み直すと悲しい場面だったんだな。最初に読んだときはいのりの気持ちがわからず、杏一郎に対してひどいことしてると思ったけど、いのりが杏一郎との本当の関係に薄々気がついていたとしたら切ない。
人間関係は複雑だけど、登場人物たちのたくましさ、しなやかさを感じて読後感はいい。
畑の弥生さんはクルーズで出会ったあの女性だったんだな。ジンさんも人生で二度にわたりこの不思議な家族と接している。他にも見落としていることがありそう

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2023年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1章進むごとに10年ずつ遡っていくというスタイルで、3世代分の物語が描かれている作品。
最後まで読んだ後、もう一度頭から答え合わせをしたくなる。

「私にとっては生まれた時からこれが正常」というズレが、作品全てに感じられた。

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2023年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三世代にわたる拗らせとかこんな至近距離での同性愛、共依存、不義のオンパレードってある?なのにみんな片想い?
どうやったら10年好きで追いかけた人の妹と結婚することになるんだろう、好きすぎて親戚でもいいから繋がってたいとか?
わからなさすぎる世界だけどおもしろかった

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2029年から10年ごとに家族を振り返っていく物語。

読み終わっても全てが明らかになるわけではなく、
考察したくなるような読後感。
個人的な好みとしては小説内でもう少し明らかにしてほしかったな〜。


【ここからは特に重大なネタバレを含みます】


とくに気になったのは、
いのりは杏ちゃんと異母兄妹と知って結婚しなかったのか、
餃子ロシアンルーレットが自分に当たったら
(出生の秘密を知らない振りして?)結婚したのか?という点。

もう1つは、木綿はだれの子?
シオンと恋愛関係にあるチカちゃんの子である可能性もあるけど、
この家系の因果だと……と妄想してしまうわ。

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2023年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ほんタメ!」で紹介されており、手に取った。
過去に遡って(10年ずつ遡る)、ひとつの家族が描かれていく。父や母、祖母、叔母の関係性がなぜこうなのか、ということが少しずつ明らかになる。

他人から見ると少し歪なその家族の形も、そうなった理由があるのだな…。

しかし、驚く事実も判明するし、それが今の関係性に影響は及ぼしていて、家族って、不思議。

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2029年未来の1年から9歳の少女視点で始まった家族の物語。語り手を変えながら10年ごとに遡っていく歴史で、祖母の紺までいって始めてこの家族の不思議な有り様が腑に落ちる。ゲイやレズ、兄妹の恋愛など隠されていたものがミステリーのように浮かび上がる。いのりがかわいそうでたまらなかった。

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2023年06月20日

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