あらすじ
自分を自由にしてくれる
養老流ものの見方、考え方。
「わかる」とはどういうことなのか、それが「わからない」。
じゃあ説明してみましょうか、ということでこの本が始まりました。
それなら私が「わかるとはどういうことか」わかっているのかと言えば、「わかっていない」。「わかって」いなくても、説明ならできます。
訊かれた以上は、何か答えるというのが、教師の抜きがたい癖なのです。(本文より)
学ぶことは「わかる」の基礎になる
考えることが自分を育てる
ものがわかるとは、理解するとはどのような状態のことを指すのでしょうか。
養老先生は子供の頃から「考えること」について意識的で、一つのことについてずっと考える癖があったことで、次第に物事を考え理解する力を身につけてきたそうです。
養老先生が自然界や解剖の世界に触れ学んだこと、ものの見方や考え方について、脳と心の関係、意識の捉え方について解説した1冊。
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Posted by ブクログ
分かるような気がするけど、説明しろと言われたら説明できる気がしない。
でもどこかで自分の中で繋がる時がきそうな感じがする、というような内容がたくさん書かれていました。
特に「個性」という言葉に対しての内容はとっても新鮮でした!
「個性」という言葉を聞く時、人の心のような意識だと思っていたのですが、個性とは身体であり、逆に心は共通性を持っているから個性とはまた違う、と。
なぜこれまでこんなにも身体への感覚へ意識を向けてきたことがなかったのだろうか、身体への感覚を大切にしてきてこなかったんだろうと、不思議に思うほどです。
Posted by ブクログ
90ページあたりからがいい。その前で読むのやめようかと思ったけど読んでよかった。
手帳にメモる。
「私」は変わるんだから本当に好きなことなんてわからない。
「自分」は探すのではなく創るもの。自分を創りたかったら自分で自分を変えればいい。外国に行かなくても新しい自分と出会って楽しむことができる。
根底から覆されるってほどじゃないんだけど、凝り固まった自分の考えにすこーし風穴があいて、楽になるんだな、なんでもありさと思えるというか、そもそも無理なんだよ無駄なんだよと気付かされるというか…
虫には全然興味はないけど、虫が大好きな養老孟司とヤマザキマリには惹かれるんだよな〜