あらすじ
「物質である脳から、なぜ非物質的な意識が生まれるのか?」
名だたる学者が挑んできたこの難問に、プリンストン大学で神経科学ラボを率いる著者が、まったく新しい「答え」を提示する。ときに哲学や文学の文脈で語られる意識の謎にメカニカルな視点から迫った本書は、意識の進化的起源から私たちの心の仕組み、さらには人工意識をつくる試みまで、意識研究の最前線を描き切る。
ユニークな工学的アプローチで脳が心を生むメカニズムに迫った、神経科学の第一人者による衝撃の論考。
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Posted by ブクログ
攻殻機動隊のゴーストダビングが現実味を帯びてくるんじゃないか!?という本。
生物の意識を
センサー→強化抑制→取捨選択→クオリア
の順で説明していきます。
ゴーストのアップロードに必要な
コネクトームプロジェクトの説明と進捗
人での現状
もわかります。
結論から言うと、脳細胞&シナプスの量が莫大なので、まだまだですが、
この先が怖いような楽しみなような、、。
Posted by ブクログ
原題
Rethinking Consciousness : A Scientific Theory of Subjective Experience
(意識再考 主観的体験の一科学理論)
原著2019
プリンストン大 神経科学・心理学教授
■7章 さまざまな意識理論と注意スキーマ理論
○意識の錯覚説
142
中心にあるアイデアは、わたしたちが実際には意識など持っていないというもの。主観的な特質である意識体験そのものがない。その代わり、私たちが自分に意識があると「思う」のは、脳が生み出す錯覚なのだという。
注意スキーマ理論も、ある種の錯覚説になる。
この理論では、意識の得体の知れない特性、そのつかみどころのない形而上学的な性質は、現実には存在しない。自分にこうした特性があると思ってしまうのは、私たちの不完全な内的モデルがそのように教えるからである。
○注意と意識
160
(世間一般の理解と異なり)
注意は、層をなした一連のメカニズム、つまりデータ処理の方法
→これに対して、意識は自分が有していると思う内的体験
注意とは脳がするなにかであり、意識とは脳が有していると主張するなにかである
Posted by ブクログ
意識はなぜ生まれたか
――その起源から人工意識まで
1 会話するぬいぐるみ
2 カブトガニとタコ
3 カエルの視蓋
4 大脳皮質と意識
5 社会的意識
6 意識はどこにあるのか?――ヨーダとダース・ヴェイダー
7 さまざまな意識理論と注意スキーマ理論
8 意識をもつ機械
9 心のアップロード
付録 視覚的意識の作り方
意識に関して、それがどのように発生するのかの仮説として注意スキーマ理論に関しての解説が軽快に豊富な例を使って行われています。その理論によると対象を意識的に認識するためには対象のモデルを持つ以外に自己モデルと対象に対して排他的に注意を持つための注意スキーマという仕組みが必要とのこと。この注意スキーマがある脳の部位として側頭葉から前頭葉にかけての領域が仮定されていることが述べられています。神秘体験が側頭葉てんかんの結果ということを読んだことがあります。意識とそういった体験は深く結びついていることなんだなあなどと竹蔵は納得したのでした。
意識を機械の中に創る話や人の心を機械にアップロードする話は、以前読んだ本とかぶるところが多かったです。
最終章では、心のアップロードによる永遠に機械の中でいきることの問題点が挙げられていますが、心と体は密接にコミュニケーションをしているので、心だけ分離することによって多くの難題がアップロードされた心に起こるのではないかと思われます。
まあ、やれてしまうことを止めるころは難しいので打つ手は限られているでしょうが・・・
竹蔵