あらすじ
――伽羅族の当主は、子を産むと死ぬ。
時は四国時代。千を下らないとされる多様な種族がいる中、伽羅族と呼ばれる生殖に特化した一族がいた。悲惨な歴史を経て、突如一族を守る力を手にした伽羅族の当主は、その代償として子を産むと死ぬ定めを神より与えられる。
新たに当主となったレイラは、ある日、森で諜報活動をしていた他国の青年に一目で恋に落ちる。そして己の過酷な運命を知りつつレイラは彼の子を身籠って――。
僅かな時間で青年と心を通わせる彼女の、切なく眩しい溺愛物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「五十音順の作者を読む」第34冊目「め」。
「子を産むと死ぬ」という定めを負った、伽羅族(きゃらぞく)の当主。
その女性・レイラと、他国の青年・ソウの交流と、「生」と「性」について書かれた物語です。
終盤の「子を産まないから死ぬ」というソウの仮説になるほどと思いました。
結局、レイラがどうなったのかが描かれないまま終わりましたが、幸せなまま亡くなった方が本人としてはいいのかもしれないと思えました。
「ベタ惚れに浸れる物語が読んでみたい」という方におすすめの作品です。
平坦な物語
あらすじとイラストに興味を引かれて購入。ただただ主人公のレイラの自身の欲に従って生きていった話で山もなければ谷もない。盛り上がるかな?と思ったところも結局平坦なまま進んで終わっていく。レイラの一方通行な恋の物語のため、ハッピーエンドにすらならない。相手の男は言い方は良くないがただの種馬で終わる。2人がくっつくことはなく、この作品は何がしたかったのか、何を伝えたかったのか全く分からない。