あらすじ
秘密の任務を請け負って高校に潜入した暗殺者・黒木猫丸は驚愕した。
「待っていたぞ、私と同じ闇の世界の住人よ!」
謎の少女が他の人間とは一線を画するオーラで呼びかけてきて――
お前が俺の標的(ターゲット)“紅竜(レッドドラゴン)”なのか!? (※いえ、ただの中二病です)
寝言で猫丸の名を呼ぶのも、手作りのお弁当をお裾分けしてくるのも、普段は不敵で仰々しいくせに時折無邪気な笑顔を見せてくるのも、俺を油断させるためだとでもいうのだろうか……!
一方、紅音も勘違いしていた。「私と同じ中二病の同志と巡り合えるなんて……」(※いえ、本物の暗殺者です)
中二病と暗殺者。なにもかも違うのに「闇の住人」同士は惹かれあう!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
中二病と暗殺者による、新しい切り口の勘違いラブコメ。
捉え方が全く違うのに何故か通じる2人の会話に、ついつい笑っちゃうコントみたいな作品。
クラスの生暖かい視線や九十九の介入もあり、終始微笑ましい展開で良きでした。
紅音は「ある意味」正常だけど、黒猫の一般常識皆無っぷりがすっ飛んでいて、ツッコミどころ満載。
2人の距離も、紅音→黒猫は縮まってる気がするけど、黒猫→紅音は今後含めて縮まる気が皆無で、今後どのように展開してゆくのか含めて楽しみです。
Posted by ブクログ
2巻作品。
中二病少女の言動が痛可笑しい。それを真に受けて過剰反応する殺し屋少年との完全に誤解なのに結果がピッタリはまってしまうの上手なつくり方。2巻にほんの少しのシリアスモード、咬狛九十九が本当に守ろうとしたのは、封印されし記憶の内に殺戮の紅き竜を宿す竜姫紅音が永遠に覚醒せず平和な日々をすごすことなのでは?千の巫女が万の夜を重ねて編んだ包帯による拘束がとれた時、世界は少女の奇矯な言動が全て真実だったことを絶望のもとに知るだろう。なんてね、てへぺろ☆