【感想・ネタバレ】1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといいのレビュー

あらすじ

「日記を書くことは、日本で生きているゲイ男性の1人としての「アクティヴィズム」でもあった」――

新型コロナウィルス、東京オリンピック、元首相銃撃事件。著しい社会変化があった3度の夏、それでも生活は続いていく。迷い、怒り、喜び、苦しみ、考え、先へ向かう、注目のフリーランスライターによる3年間の日記.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2020年からの3年間は、ゆっくりと、でも確実に日本が良くない方へと向かっているような実感を国民に芽生えさせたと思う。そんな3年間の一部を筆者が日記として綴った本。

当時の自分は何をしていただろうか、と重ねながら読む部分もあったし、(自分も当事者なので)差別される側としての気持ちに共感できるところもあった。何より良かったのが、筆者の普段の生活や考えなどのパーソナルな部分に触れられたことだと思う。日記を読むということは本棚を見たり音楽の趣味を知ったりするのと同じように、その人のことを知れているような気がして楽しい。

以下、好きだった本文。
「世界が最悪の方にどんどん向かっているようで鬱々としてくる。それでも手を動かせばちゃんと料理ができていく、そのことに救われる。」
「しっかり動揺してうまく言葉にできずにいるこの人を、私は信頼していると思う。」
「思考の癖や弱さは手ごわい。ずきずきと痛まないと意識しなくなるし、そうやって意識している間に少しでも自分を変えていけるように、思考と判断を重ねていくしかない。」

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルと表紙で選んだら大当たり。すごい良かった。ゲイのひとなんだー、と途中で気がついて表紙をよく見たら確かに。いろいろ違いそうだけど、近いところもありそう。ごはんの話で殿方二人暮らしのメニューだなって。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

青山ブックセンターでパラパラ見ていたら、マックでキャッチーに飲み物を注文する描写が刺さった。2020〜2022年の夏の日記という切り取り方も面白い。
こんな事あったな、世間はこんな風潮だったなと思い出し、共感しつつ読む。
一方で思ったのは、日記って難しいな、ということ。
意見を文字に起こしたらそこで思考停止してしまう可能性があるし、その意見は他の人の意見を未消化のまま吐き出しているだけかもしれない。書くことで安心してはいけない。その点著者の小沼さんのように、日記の主題はあっても、日常を綴ることを忘れないのは重要だと思う。

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2025年11月01日

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