あらすじ
「あやつは、おれが斬る!」
鬼の洋造と呼ばれる男と対峙した狩谷唐十郎は、これまで戦った敵以上の剛剣、神速の斬撃、そして凄まじい気迫に圧倒された。
洋造らは攘夷志士の集団で、残虐な押し込みなどで江戸を恐怖に陥れていた。幕府は成敗に乗り出すものの、ことごとく返り討ちに遭っていた。
最強の敵に出会った孤高の介錯人狩谷唐十郎の、最後の戦いが始まる――!
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Posted by ブクログ
江戸から敵を追って東海道を西に。唐十郎と弥次郎たちは大井川で最後の戦いを終えた。唐十郎は、弥次郎を妻子が待っている江戸に帰し、道場の運営を依頼。唐十郎は江戸に帰らず、咲とともに京に。鳥羽亮「双鬼」、野晒唐十郎シリーズ№15、最終巻、2009.6発行。
Posted by ブクログ
なんとまぁ、最終巻ですか?
そんな空気感が強い一冊になりましたね。
ま、実際のところはどこにも最終刊とは書いていないわけですが。(^^;
さて、お話は「そうか、舞台って幕末だったんだ」と今頃思わせるような攘夷派討伐の話。
もちろん、主人公に仕事を持ってくるのですから、表だった話にはならないわけです。
でも、話はそんな事であっても、実際はチャンバラシーンがほとんどな感じ。
さすがに敵の隊長格は相当に強い人のようです。
居合いと示現流は手が合いそうというか、そもそも手が合わないのがそれぞれの流派ですね。(^^;
集団戦の中での居合いの使われ方とか、シリーズでこれまで書かれていたことの集大成みたいな感じでした。
これで、次は京都編とか始まったらびっくりするだろうな。(^^;