あらすじ
【むかし、どこかに半分置き忘れてきたお化けの魂。
ここにあったのか。 京極夏彦】
WEB上で話題騒然の岡田索雲妖怪読切シリーズ、待望の単行本化!! 描き下ろしの表題作『ようきなやつら』40P収録!!
怪異なのは、この物語か。それとも、我々が生きるこの世界か。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最高。すべての作品がウィットに富んでる。
現代の妖怪譚。WEBに載ってた一個一個の短編だと気づかなかったが、妖怪とは社会的弱者、社会的に抑圧されし者のメタファーになってるのか!特に『追燈』は涙無しには読めなかった。
あと、動物の描き方が上手くてかぁーいいねぇ☺️
広告でよく見るので、気になって購入しました。
短編集なので読みやすかったです。
関東大地震の虐殺の件は日本人は知っておいた方がいいです。
これが事実です。
関連事件もたくさんありますし、朝鮮の方を保護した日本人もいます。
これを機に色々知って欲しい。
Posted by ブクログ
本の帯を見てお化けの漫画なのかと勝手に思って見たら全くの勘違い。
こんだけ話のバラエティー豊かで笑えて面白くて考えさせられる漫画はめったに出会えないと思う。
岡田索雲さんありがとう。
Posted by ブクログ
漫画は娯楽だと油断して読んでひっくり返った作品。
なんてメッセージ性の強い作品集なんだろう...
まるで手塚治虫作品を読んだような気持ちになりました。
特に心に残ったのが『追燈/ついとう」です。
関東大震災における朝鮮人の大虐殺...歴史の教科書で少し触れたことがある程度の記憶しかありませんでしたが、改めて人間のおぞましさや集団心理の恐ろしさを思い知らされました...
絶対に忘れてはいけない歴史だと思いました。
すごく苦しいけれど、目を逸らしてはいけないなって。
どのお話もユーモアと皮肉たっぷりで読み応えがありました。
傑作です。
Posted by ブクログ
現代を舞台に様々な妖怪を主人公として展開していく短編集。
ギャグからシリアスまで色々話が合って面白いのですが、個人的に鎌イタチの話の毒のある笑いが好きです。
妖怪好きの子供も興味を持ちましたが、ちょっと読ませにくい漫画です。
Posted by ブクログ
フリスタ・漫画ランキングから。基本的には、漫画にはあまりメッセージ性を求めていなくて、ただ面白ければって考えるクチなんだけど、本作はそんな意見も飲み込むくらいの迫力。中でも山姥と提灯おばけの話が出色。活字本は一切受け付けず、漫画なら大丈夫、って層に響くといいな。
Posted by ブクログ
「メイコの遊び場」の岡田索雲による連作妖怪漫画。
エピローグ的な表題作が実は先にあって、各作品はそこから派生してきたものというのがちょっと面白い。いずれも妖怪をモチーフに社会的な問題をストレートに描くというスタイル。中でも「追悼」は提灯お化けをモチーフに関東大震災における朝鮮人虐殺を描いたもので、連作の中でも一番重苦しい内容。クライマックスにおける当時の証言(書籍からの引用)で画面を埋め尽くす演出は衝撃的。だが、言葉に頼るその演出は漫画としてはどうかと思わないこともない。
解像度が足りてない
鎌イタチの話をTwitterで読んで、興味を持った。
どの話も人間社会の一面を妖怪に置き換えて、というものだが、はじめの2つは笑えるところもあり、
面白いと思ったが、後になると風刺、あるいは主張が強く、ちょっと期待と違った。
読まれなかったと作者があとがきで嘆いている「峯落」、山男・山女は巨体で怪力という以外
人間とあまり違いを感じないので、ほとんどオブラートに包まれていない、という点が個人的には
好みで無いのかもしれない。
さてその「峯落」、大事な台詞が小さな手書き文字で書いてあるのだが、booklive版では辛うじて
なんとか判別できるギリギリの解像度。これ活字だったらまだましだったのだろうか。