あらすじ
『シグルイ』鬼才による「特撮」讃歌!
大学時代、主人公・実相寺二矢(じっそうじ・おとや)は
特撮サークル「特美研(特撮美術研究会)」に所属し、
仲間たちと「理想の特撮」を追求する。
現実世界に干渉しうる特撮ヒーローはいかなるものか?
それを可能にするための特美服(特撮スーツ)は
いかにあるべきか?
自分たちの特撮への熱き思いを
実現するために邁進する実相寺たち。
それがなぜ“人斬り実相寺”と呼ばれるに至ったのか!?
今、ヒーローが裁かれる!
『シン・ウルトラマン』監督・樋口真嗣氏
「脳が焼き付いてジンジンする。
何と謂う事だ!
俺が何十年とやってきた特撮にはこんな真実が秘められていたとは!
長きにわたる弛緩に終わりを告げ、昂漲していく我が魂魄(プシケー)よ!
ありのままの自分よ!
宇宙の実相と対峙し今こそ扉を開くのだ!」
『アオイホノオ』作者・島本和彦氏
「ヒーローの概念が素晴らしく俺を置いてけぼりにする!!
ついていけない孤高の基準で思考し続ける、山口ヒーローの美学に憧れます!!」
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
カバー画でのコスチュームのマスクから覗く主人公の目つきがなんとも静かに狂ってて釘付け。最近の掲載紙の表紙のもだ。全然力みはなくて迷いが無くて。
造形物への情熱、ヒーロー像への深い理想、生身の人間同士の交感、それらが混ざり合って現代日本を舞台に複雑なドラマが描かれ、現世でヒーローとして生きようとしたあげくの無粋な裁判の顛末。孤独ながら折り合いをつけ創作的分野で生き抜く主人公の姿はやはりうら寂しい…としんみりしたところで唐突に極彩色に起きる怪奇的な事件!で続いた。続刊待ちきれない。
Posted by ブクログ
第16話「裁かるるヴェヒター」が圧巻。実相寺の「仮面は僕の良心を、人並みに補ってくれるものです。」という陳述の虚しさと誠実さが胸に迫る。
巻末に収録の第17話「鉄のブドウ」で、物語のカラーが変わってきた感がある。起きた異形の事件が現実のものなら、ここからいよいよ本編が始まるということなのだろうか。