あらすじ
追悼 西村賢太
2022年2月に急逝した、最後の無頼派作家・西村賢太氏がライフワークとして書き継いだ日記文学「一私小説書きの日乗」。「日記がなぜこんなにも面白いのか」と、各界にファンの多かった作品の続編を、ついに文庫化。芥川賞受賞後の多忙の日々を虚飾なく綴った日記文学の白眉。
解説 玉袋筋太郎
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Posted by ブクログ
日記シリーズ第2弾を、はじめて読んでみた。
なかなか面白い。
テレビに引っ張りだこになった時期なんだろう。
忙しい合間を縫って着実に執筆を続けているのは、さすが作家。
そして編集者に対して、怒る、怒る、怒る。
そして手打ちの飲み会も。
厄介で可愛げのある困った人だ。
思うところあって買淫を控えており、「苦役列車」映画を一緒に見に行った知人がスカートを履いているとか、嬉しいことあり、とか、恋人がいそうな雰囲気を邪推してしまう。
そして買淫がしたい、という箇所に、会えなくて寂しいという誌上当てつけを読んでしまうのは、深読みしすぎだろうか。
もはや文体芸の一部になっていると思ったのは、飲み食いの多さ。
締めにマルちゃんとか、そりゃ早死にするわ。
でも決して他人事ではなく、笑って肝が冷える。