あらすじ
ある宗教の過激派は聖戦遂行のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。スナイパーは数々の要人暗殺に関わったとされるが正体は不明。そんなある日、警視庁にオリンピックの開催中止を求めるメールが入る。メールには、要求に応じなければテロ行為も辞さないとあった……。超人的スナイパーVS全警察官の息詰まる対決。警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか。超絶エンターテインメント・サスペンス。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
東京オリンピックの開会式で、総理大臣の暗殺を企む正体不明のアサシン、コヨーテと警察の攻防をスリリングに描いた、和製「ジャッカルの日」。同作は読んでいないが、映画化された「ジャッカル」は観た。
五十嵐貴久さんは、以前からハリウッド映画へオマージュを捧げて自作に取り入れるのが上手いと常々思っていて、本作もご多分に漏れず、ただオマージュするのではなく、ひと捻り加えていてとても面白かった。
帯文にもある通り、ラストの展開は凄まじい衝撃であった。新年早々心地良く騙されたので、今年はいい年になりそうだ。
この作品が書かれたのはコロナ禍の前だから、東京オリンピックの開会式は観客がたくさん入っている描写が成されていた。
読みながら、本来は延期もなく、無観客開催でもなく、こんな風に盛り上がれたのかなと考えてしまってなんだか切なくなった。
Posted by ブクログ
安倍元首相の事件もあったし、首相がターゲットであることに創作とは思えなかった。コヨーテの勝ちか、と思う場面もあったけれど最後は結構あっけなかった。