あらすじ
スパニア国宮廷内の「黒塔」に囚われた少女、ティコ。彼女は、不老不死の術を知るとされる大魔術師の弟子ではないかと疑いをかけられていた。第三王子の側近であるグレンは、疑惑を頑なに否定するティコを懐柔し、真相を明らかにするよう命じられる。
怯えるティコに、グレンは目的を隠し真摯な態度で接する。ティコもその手を取った――ように見えたが、彼女にも疑いの目をかわして黒塔にとどまる理由があった。
攻防を繰り返しながら徐々に距離を縮める二人。しかし、宮廷の強大な闇に巻き込まれていき――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろかった!
ピュアでお人好しでツンデレなティコと、世話焼きなグレンの距離がだんだん近づいていく様子がとても好きだった。かわいい。
二人とも、一旦受け入れると、ちゃんと「自分が見てきたものを信じる」ところがいい。
ランベルトがいい味出してるね。
Posted by ブクログ
偉大な魔術師の弟子として急に囚われたティコ
第3王子の側近グレンが面倒を見る事に
しかも魔術師という事を秘密にしている為ティコを懐柔させ、しまいには惚れされろと
でも意外とグレンはティコの事を気にしていてあれこれと面倒を見ている
女児誘拐も解決、大元が国王の愛人で不老不死になる為師匠を探してた
魔力を使う為に女児を誘拐してたなんて許せない
ティコとグレン、ヤナが成敗してくれてスッキリだ
Posted by ブクログ
ティコの猫かぶりがバレるのは早かったけれど、グレンは土壇場で本来の素が出たのがたまらなかったです。
ティコのためになりふり構ってられなかったというか。
でも、二人とも元々の性格はいい子たちなので。
だから、グレンはそんなティコを守ろうとしたし、ティコはグレンを信じて正体を明かしたし。
最初はあんなに腹の探り合いをしていたのにね。
……いやまあ、それ以上に腹黒い奴いたから、二人の探り合いはお遊戯みたいな感じでしたけど。
二人が立ち向かわなければならない相手が強力で、正直勝てる気がしなかったけれども、ボロボロになりながら互いが互いを支え合っての最終決戦。
猫の手も借りたい展開に本当に差し出された「猫の手」もあり、辛くも勝利。
この猫、もしかして……
全ての謎が全て明かされることはなく、好きに想像できる部分も敢えて残しての展開、これはこれでありかなと思いました。
最後のグレン視点の観察日記で全て吹き飛ぶしね。
段々生暖かい目で見守ることになるから。
何を読まされているんだろうという……
腹黒王子の指摘は間違ってないのよ、無自覚さんめ!
ごちそうさまでした。