あらすじ
郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。だが、「安物買いの銭失い」の姑を甘く見ていた。至る所にぎっしりと詰め込まれた物、物、物。あまりの多さに愕然とし、夫を駆り出すもまるで役に立たない。無駄を溜め込む癖を恨めしく思う望登子だが、徐々に姑の知らなかった顔が見えてきて……。誰もが直面する“人生の後始末”をユーモラスに描く「実家じまい」応援小説。
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Posted by ブクログ
始めの方はあまり読み進めれなかった。亡くなった姑の文句ばっか言っててちょっと心苦しくて笑。
姑の多喜が脳梗塞で呆気なく亡くなってしまい、1人団地住まいをしていた3Kの部屋の遺品整理をする。
しかも4階!遺品整理業者に頼めば早いじゃんと思ったけど高いんだ。
多喜さんはモノを溜めがちだったけど、それを一つ一つ文句言いながらだけど嫁の望登子が片付けながら、また団地のご近所さんとの話から多喜の生前の様子を思い浮かべて片付けてる姿がほっこりした。
一方で望登子の母は15年前に病気で亡くなっているが姑とは正反対の性格で生前のうちに身辺整理もしっかりと行っていた。でもそこまで完璧だと少し寂しかったり。母はどんな人だったっけ?と思い出してる望登子の様子は少し寂しそうだった。
わたしも生きてるうちに生前整理はある程度しておきたい。まだ若いと思ってるから全然する気はないけど笑
また親にもある程度は生きてるうちに整理はしておいてほしいとも思う。姑にも。
でも生きてるうちにまだまだ知らない親のことを知りたいなって思うからもっと頻繁に会いに行こうと思った。