動物の死因を解明する『法獣医学』という存在をあなたはご存知でしょうか。
本作は、「なぜ」動物たちが死んだのか、に焦点を当てた物語です。
道端で死んでいる動物たちを見たことがある人で、その死因を考える人はどのくらいいるでしょうか。
現在、原因不明で死んだ動物の解剖率は1%にも満たないそう。
主人公・当麻健匠はとある事件をきっかけに、動物たちの感情を知りたいと、
法獣医学という分野に踏み入れ、様々な動物の死に関わっていきます。
なぜ動物たちは死んだのか。
事故なのか寿命なのか、はたまた、「事件」なのか――。
動物たちは最後に何を見ていたのか。
そして何を思っていたのか。
動物たちを愛する、愛したことのある、全ての人たちに捧ぐ、
法獣医学ミステリー「ラストカルテ」。
ぜひ読んでみてください。
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初めて聞きましたが…
法獣医学という言葉自体初めて聞きましたが、確かに生き物が謎の死を…という事件もあったりするので、その時に活躍されているのでしょうね。絵はキレイですが(解剖とかを聞いてイメージするような)グロさはなくて読みやすかったです。
Posted by ブクログ
表紙で気になった『ラストカルテ』(浅山わかび)。
ここで紹介される【法獣医学】が何なのか、あまりよくわからずして読んだのですが…
内容が深くて面白いし、
リスとニャンコの話は泣いた。
【法獣医学】はこのマンガ曰く「簡単に言えば法医学の動物版であり、20年前に英米を中心として広まったが日本ではあまり浸透していない学問」とのことで、
主人公は「人間も動物も生きるための学問」という解釈に至っています。
一巻だけでは【法獣医学】がどんなものなのかをぼんやりと掴んだレベルですが、
死因特定を行う事で救われる命があるのは人間も動物も同じだっていう事はハッキリわかりました。
それに、
主人公の【最期を迎えようとしている動物が何を思ってたのか】は、
想像に過ぎないかもしれないけど、
読んでてホッコリしたし、
調べてくれた内容を知った当事者であったならば絶対大泣きしてると思う。
もっと【法獣医学】と【主人公がこれから思って感じていく事】が気になりますし、
続きめっちゃ読みたいです。