あらすじ
読書能力が、人生を決める! 齋藤孝のすべての技術を、ここに公開。
最終目的は、「読書スピードを自在にギアチェンジしながら、要約できるレベルで理解する」ようになること。
齋藤孝の技術のすべてを一冊に集約した、齋藤流読書術の集大成。
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Posted by ブクログ
たまたま書店で積まれていたので手に取ってみた。今まで読書習慣のない自分を恥じたくなるような内容だった。
もともと読書が苦手な私にとっては、読書習慣をつけるためのテクニックが体系的にまとまっていて参考になった。それよりも、読書をしないことによって知識が枯渇している人が多いことへの筆者の危機感がひしひしと伝わってきたことが印象的だった。
以下、忘れたくない内容。
・速読のポイントはとにかく読書量を増やすこと。本は知識で読んでいるようなものなので、基礎知識が多ければ多いほど理解力も上がり読むスピードが上がる。
・精読の基本は音読。声に出して読むことによって忘れにくくなる。
・本に直接線をひいたり書き込むことによって自分のものにできる。
・とにかく読んだら誰かに話す。
・好きなジャンルだけでなく、いろいろな領域のものを読むことによって、知性のネットワークが広がり、あらゆる問題に対処できるようになる。
Posted by ブクログ
読書の意義、速読と精読の使い分け、読書の活用についてかなり詳しく書かれている。
ハウツー本は多読して意見の偏りを減らす必要がある。一方で、古典は読み続けられてきただけあり、いつ・どこでも通用する普遍の真理が書かれていると言い、古典は基礎教養とも言っている。
学生時代以来古典を読んでいなかったが、さまざまなジャンルで幅を広げることも大切だと書かれていたので、読んでみようと思った。
精読では音読を推奨しており、これまでの読書法では出会わなかった方法だが、学生時代の物語の暗唱を思い出すと、文章を深く理解する、自分の内側に取り入れるという筆者の理屈もわかる気がした。
早速気になったところ、難しいと感じたところは音読してみた。
読書の活用というのはアウトプットのことだが、アウトプットを意識した読書が大切であるのは自明である。その上で、概念の言語化・変換を考え続けることで、自分のものとして応用して、人に提案できるようになると説かれていた。