舞台ははるか昔、古の北祇の国の後宮。
主人公はジト目ギザ歯でぼっちの王花鈴(おう かりん)。
彼女の父親は超絶美形で拷問・暗殺は当たり前な残虐非道の極悪文官・王皓(おうこう)だったのです。
後宮の宮女見習いとして入った花鈴ですが、父の悪名が高すぎて、誰もが恐れ近寄ってきません。
そんな状況にもめげず後宮で友達を作ろうと頑張りますが、事態は思わぬ方向に進み…!?
友達が欲しいだけの花鈴。それなのに謀略家の父の印象が強すぎて花鈴も諜報・謀略をしていると誤解をされ、誰も花鈴の話を聞こうとしません。
花鈴が良かれと思ってやることが、逆に怯えられる結果になるのが不憫に感じます。
それでもめげない花鈴の姿は、ちょっと滑稽でありながらも応援したくなります。
この物語はそんな花鈴の頑張りを面白おかしく描くのかと思いきや、それだけでは終わりません。
舞台は陰謀渦巻く後宮…。とある事件が起きるのです。
後宮の人員の顔を一通り記憶していた花鈴は、ふとした違和感に気付き皇帝暗殺の間者に気付きます。
父から暗殺の英才教育を受けてきた彼女は見事間者を退治してしまうのです。
また病弱の少年皇帝・暁星との運命的な出会いによって、花鈴の気持ちが変化します。
「めげない、あきらめない」の強い心で友達はできるのか!?
そして、陰謀渦巻く後宮で皇帝を守り切ることができるのか!?
後宮を舞台にした作品は人気が高く作品も多くありますが、その中でもドキドキハラハラできる注目の作品です!
ミステリー要素を含んだ作品となっていますので、『薬屋のひとりごと』がお好きな方に是非読んでいただきたい作品です。
感情タグBEST3
花鈴の実家、笑える!
匿名 2023年03月11日
1・2巻も面白かったけど、個人的にはこの3巻がとっても面白かったです。
花鈴の実家何なの~、笑える。
家族・使用人、みんな音出さないで暮らしてる! ?
そして生活の全てが暗殺?の訓練! 気が抜けないし、且つ正解なのか教えてくれないって何!?
でも今回は、花鈴の父の家族思いのところ...続きを読むがうかがえて良かった。怖れられているのも、腐った国を強引なやり方だけど正そうとしているからなんだね。
そして花鈴も、心の底から父を憎んでいる訳ではなく、家族らしい場面があってほっこりした。
冷酷無比な父親が、「家族しか信用しない」と言い、その父親が自分の前で眠るのを守る花鈴の姿に涙が出ました。感動しました。次巻が、楽しみです。
Posted by ブクログ 2023年03月09日
花鈴が暗殺術を身に着けた過程や仕込まれた理由を知りたいと思っていたので、今回その一端を知ることができて嬉しい!
パパ上の思いも、1巻からにおわせてはいたけど、しっかり描かれててよかったな。
花鈴と陛下が良い形で影響しあっているのが素敵。壁の向こう、ドキドキした。
兄上たちに宦官たち、美形ばっかりでて...続きを読むくるの眼福ね(なお性格