あらすじ
皇帝に一目惚れされた奴隷の娘・雹華。
後宮に迎えられ、たちまち寵愛を一身に。
狂ったように雹華との情事に溺れる皇帝。
それを快く思わぬ3人の妃たちに
次々と不幸が襲いかかる──。
これは雹華の罠? それとも……?
ライバルの妃たちが消え、皇子をも籠絡!
宮中の全てを手に入れたその時、
希代の悪女の信じられない正体が……!!
鬼才、丸木文華の新境地! 読み出したら止まらない闇深き中華サスペンス
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトル通り傾国の美女が一国を滅ぼすまでのお話
妃嬪たちの性格や性質を書き分けていて、雹華も矛盾だらけなのに勢いに飲まれ、成程そう陥れるのかと面白く読み終えました
不気味すぎる女、雹華
いや、どう見たって、コイツだろという女なんです。それぐらい、平和……ではないけれど、ある意味で平和だった後宮にいろいろ起こしてるんですよね。
ドロドロの後宮がそれぞれの視点から語られる、という意味ではかなり興味深かったです。恋愛主体ではないからか、官能レーベルとは言えないぐらいの控えめな描写でした。
個人的不満点が3つ
1.多分謎をそのままにしておきたいというのが、この作品に対する作者さんの気持ちなんだろうけど、正直、オチがモヤってしょうがない。なので、白黒はっきり付けたい、という方にはあまり向いてない。私自身も、白黒はっきり付けて欲しい人間なので、この終わり方は好きではなかった。
2.他の方もおっしゃってるが、ほかの貴妃たちの考えてることは好きではないが、それ以上に皇后の存在意義がわからんかった(最後まで出てきてないのでは?)
3.最近の作品の風潮なのか、それともレーベルの風潮なのかわかりませんが、わざわざ中国語読みさせなくてもいいんじゃないのかな…
わざわざ脳内で変換するのも面倒だったので、ずっと日本語のまま読んでました。