あらすじ
「泣いてください、陛下」
皇帝ルシオと愛人ローズモンドの壮絶な過去を知り、
思わず涙をこぼすパトリツィア。
そんな彼女の姿に、ルシオは驚きを隠せない。
周りの誰もが彼を侮蔑し、ローズモンドでさえ「涙を隠せ」と言ったのに。
それからというもの、ルシオはパトリツィアにこれまでとは違う感情を持ち始める。
そのことに気づき始めたローズモンドは……。
感情タグBEST3
今巻は内容みっちりでかなりヘビーでした!
重すぎる皇帝陛下と、ローズモンドのそれぞれの過去に気持ちが沈んでしまいました。。
パトリツィアはこれからどうしていくのか…これ以上のドロ沼が待っているかと思うとハラハラしてしまいます…が、続きもとても楽しみになってしまう癖になるストーリーだなとしみじみ思います。
Posted by ブクログ
皇帝、ルシオの過去が明かされる。養母である前皇后の虐待から逃れるために実母を殺害していた。ルシオの実母に皇帝の愛情が移ったことで、善良の姿は壊れてしまったのだろう。そしてローズモンド。ローズモンドの過去については想像がついていたし珍しくもない話だが、やはり皇太子として育てられていたルシオには耐え難い過去に聞こえたのだろうか。それとも日本と韓国の差だろうか。ルシオには強くあれと言う意味で、皆「涙を隠せ」と言ったのだろうが、反対に「泣いてくれ」と言ったパトリツィアに、別の感情を持ち始めた。1巻目のルシオはどこへ行ったのだろう。パトリツィアは前世で一族郎党を処刑された恨みを持ちつつも、自身も苦しんでいる。帰ってきた早々騒ぎ出すローズモンド。途中から、水彩画調に鳴っている。次巻は?