あらすじ
《悲劇の運命》を繰り返さないため、時を逆行し、姉に代わって皇后となったパトリツィア。
愛人・ローズモンドによる「肉すり替え事件」を何とか未遂に終わらせるも、これを機に二人は一触即発の緊張状態に。
一方、皇帝・ルシオは事件の真相に気付き、ローズモンドに真偽を問うが、逆に自分への愛を疑われてしまうのだった。
皇帝と愛人の間には「何か」がある。そう考えるパトリツィア。だが、次の魔の手はすぐそこまで迫っていた――。
★☆comico2021年上半期女性読者数部門第1位獲得☆★
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Posted by ブクログ
使節団の一件が皇帝の耳に入って、皇帝は混乱している。パトリツィアは自分は温室育ちだからローズモンドに敵わないかもしれないと思っているが、雨の夜に皇后宮に皇帝が泊まったのか激怒したときも、うまくやり込めていて、決して引けは取っていないと思う。地頭がいいのだろうが…。そんなパトリツィアだからこそ、皇后にふさわしいのだろう。一歩間違えば戦争になりかねない事態を引き起こしているのに、皇帝がローズモンドに愛想を尽かさない、それでも愛していると言い続けるのは、二人の間には愛以上の何かがあるようだ。内容的には重苦しいのであるが、時折、ギャグや2頭身も出てくるので、疲れを感じさせない。狩猟大会はどうなるのか?